2024年より、日本では高校の授業料無償化がスタートしました。この政策は、家庭の経済的な負担を軽減し、教育の機会均等を実現するための重要なステップです。特に、私立高校の授業料が無償化されることで、私立高校への進学を考える家庭が増えると予想されます。
しかし、授業料が無償化されても、その他の費用がかかることを忘れてはいけません。中学生のお子さんを持つ親御さんの場合、これから進学に備え、かかる費用を把握しておきたいと思うものです。
学校によっても差があるものの、授業料以外にもかかってくる費用も少なくありません。
それぞれどのくらいの費用負担があるのか、都立高校と私立高校を詳しく比較しながら紹介していきましょう。
私立高校と都立高校で費用負担額を徹底比較
私立高校と都立高校で授業料以外にかかってくる、費用負担額を比較しましょう。
あくまでも目安になるため、学校によっても費用相場が変わってきます。
事前にかかる費用がどのくらいになるのか、確認しておくのをおすすめします。
【都立高校】
修学旅行(遠足代) | 35,570円 |
パソコン購入代金 | 50,000円前後 |
制服費用 | 45,000円 |
図書や学用品実習教材 | 41,000円前後 |
教科外活動 | 40,427円 |
施設費 | 0円 |
学校納付金 | 55,360円 |
【私立高校】
修学旅行(遠足代) | 100,000~600,000円 |
パソコン購入代金 | 50,000円~130,000円 |
制服費用 | 60,000円~200,000円 |
図書や学用品実習教材 | 41,000円前後 |
教科外活動 | 56,224円 |
施設費 | 34,956円 |
学校納付金 | 215,999円 |
この比較からも明らかなように、私立高校は都立高校に比べて費用がかなり高いことがわかります。特に「学校納付金」や「制服費用」など、初期にかかる費用は私立高校のほうが圧倒的に高く設定されています。
修学旅行も海外に行く高校は、どこの国に行くかによって費用も大きく変わってきます。毎月、修学旅行の積立金として徴収される学校が多いでしょう。
また、最近は、高校入学時に、個人用のパソコンかiPadを購入するように指示がある高校がほとんどです。都からの助成金があるものの、金額が高めのパソコンを購入するように指定する私立高校も少なくありません。
また、これ以外にも通学するときの「交通費」も距離によって変わってくるため、かかる費用として想定しておき検討するのをおすすめします。
まとめ
都立高校と私立高校の費用を比較してみました。授業料無償化が進んだとはいえ、私立高校にかかるその他の費用は依然として高いです。
そのため、進学先を決定する際には、費用だけでなく、学校の特徴や子供の将来の目標、家庭の経済状況を総合的に考慮することが重要です。徹底的にリサーチをし、無理のない範囲で最良の選択をすることが求められます。
私立高校の場合は、別途かかってくる費用のそれぞれが高めに設定されています。学校のパンフレットに記載されている金額以外にかかる費用があります。
初期の学校納入金の費用も高いのもありますし、全体の総額を把握するのをおすすめします。