
「保育園時代はなんとかなってたのに…小学校に上がったら、毎日がバタバタで仕事どころじゃない!」
そんな声、実はよく聞きます。
子どもが小学校に入学すると、これまでの生活リズムが一変。
学童保育の時間の短さ、平日にある学校行事、子どもの登校や宿題のサポート…。
いわゆる「小1の壁」と呼ばれるこの時期、多くの働くママが悩みを抱えています。
私自身も、わが子が小学生になったとき「仕事と両立できるのか?」と毎日ソワソワしていました。
でも、大丈夫。
先輩ママたちは工夫しながら「小1の壁」を乗り越えてきています。
この記事では、そんなリアルな体験談や、実践的な対策をたっぷり紹介します。
「小1の壁」の具体的な問題
「小学校って、保育園より楽になると思ってたのに…なんでこんなに大変なの?」
——これ、「小1の壁」あるあるなんです。
小学校に入ると、子どもの生活リズムも、親の働き方もガラッと変わります。
保育園のときは18時半や19時まで預かってもらえていたのに、小学校ではそうもいきません。
仕事と家庭、そして子育て。
うまく回っていたバランスが一気に崩れ始める。これが「小1の壁」なんですね。
ここでは、実際にどんなことが「壁」になるのか、一つひとつ見ていきましょう。
◆ 学童保育の利用時間が短い…
小学校って、授業が午後2時台に終わることが多いんです。
「え、もう帰ってくるの?」ってびっくりしますよね(笑)
放課後は学童に預けるママも多いですが、その学童も18時とか19時には閉まってしまうことがほとんど。
フルタイムで働いてると「お迎え間に合わない…」と焦る日も少なくありません。
しかも地域によっては、学童の定員オーバーで入れない…なんてことも。
「空きがない」「延長ができない」そんな現実に、最初からつまずくこともあるんです。
◆ 平日に多すぎる!学校行事と“親の出番”
保育園の頃は、発表会や参観も年に数回程度でしたよね。保育園の行事は、土曜日に設定されていたのに・・という方も多いのではないでしょうか。
でも小学校は、違います。
保護者会に始まり、面談、音楽会、学芸会…しかも全部、平日。
有給使いまくりです。
さらに「一人一役」と呼ばれる保護者の役割分担制度がある学校も。
係や委員になって、打ち合わせに出たり資料を準備したり、けっこう大変。
「なんで親までこんなに頑張らなきゃいけないの…」と思う日、正直ありますよね。
小学校では、保育園に比べて行事が頻繁に行われます。保護者会や面談、学芸会、音楽発表会などが平日に開催されることが多く、仕事のスケジュールとの調整が必要になることがあります。
さらに、学校によっては役員や「一人一役」といったルールがあり、保護者が何らかの役割を引き受けなければならないことも少なくありません。これらの活動や役割が平日に設定されることが多いため、仕事との両立に工夫が求められます。
◆ 時短勤務の期限が終了してフルタイムに戻ることに…
多くの企業では、時短勤務の対象が「子どもが小学校入学前まで」などの制限があります。
なので、小学校入学を機にフルタイム勤務に戻る人も少なくありません。
けどこれが、現実にはかなり厳しい!
終業が17時〜18時なら、子どもが帰ってきてる時間にはまだ職場…。
「学童のお迎えがギリギリ」「夕飯の支度が間に合わない」なんて日も。
保育園のときよりも、働く時間と子どものスケジュールが合わなくなるんです。
3歳以降や小学生になるタイミングで時短勤務ができなくなるという会社がまだまだ多いため、時短勤務を利用していた人も、小学校入学と同時にフルタイム勤務に戻さざるを得なくなります。
フルタイム勤務に戻ることで終業時間が遅くなり、子どもの帰宅時間や迎え時間に間に合わないという問題が生じます。
◆ 朝の登校が…親が先に出勤してしまう問題
最近の小学校は「早朝の預かり」がないところも多く、門が開くのは8時15分〜8時30分なんてことも。
でも、親はそれより前に出勤しないと間に合わないこと、ありますよね。
「ひとりで起きられる?」「鍵ちゃんとかけた?」「ちゃんと登校したかな…」
そんな心配が毎朝つきまとうんです。
登校班がある地域もありますが、それでも家を出るタイミングや準備は子ども任せ。
慣れるまで本当にドキドキです。
◆ 子どもの“生活の変化”に寄り添うサポートが必要
小学校って、ルールがしっかりしているぶん、子どもにとっては負担が大きいです。
授業、宿題、忘れ物NG、お便りのチェック…
最初は何もかもが新しくて、親のサポートが欠かせません。
たとえばこんな感じ↓
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朝の支度や登校時間を声かけでサポート
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宿題(ドリルや音読)の丸つけに付き添う
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持ち物を一緒に確認して、自立を少しずつ促す
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学校からのお知らせを親がチェックして準備
さらに、友達の輪が広がることで、物の貸し借りや喧嘩など大なり小なりトラブルは発生するものだと覚悟しておくことも必要です。
子どもががんばる分、親のサポートにも時間と気力が必要になる。
「小1の壁」が働くママだけでなく、子どもにとっても“変化の壁”なんです。
小1の壁をどう乗り越える?
「小1の壁、どうやって乗り越えたらいいの?」
この問いには、実際に私たち親がどんな工夫をするかがカギになるんです。
いくつかのポイントを押さえておけば、少しでもスムーズに乗り越えられるかもしれませんよ。
ここでは、実際に試してみたアイディアを紹介します。
◆ 生活リズムを整える
まず、基本中の基本は生活リズムの安定。
「小1の壁」を乗り越えるためには、子どもと一緒に規則正しい生活を心がけることが大切です。
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朝は早めに起きて、ゆっくりと支度をする
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夜は遅くても9時までには寝かせる(理想は8時半!)
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休日でも平日のリズムを崩さないように意識
これだけで、子どもも親も朝の支度がスムーズになり、心の余裕が生まれます。
◆ 学童利用を計画的に
学童保育を選ぶ際、まず確認すべきは利用時間です。公立の学童保育は18時や19時に閉まるところが多いため、フルタイムで働く親にとっては帰宅時間に合わせにくいことがあります。
そのため、延長保育を実施している学童や、民間の学童保育も検討するのが良いですよ。民間の学童では、20時やそれ以降まで対応しているところもありますので、自分の勤務時間に合わせて選ぶことが大切です。

「公立の学童だとどうしても時間の制約があり、仕事との調整が大変だったので、費用はかかりますが思い切って民間の学童に切り替えました。民間の学童は20時まで預かってもらえるし、学習サポートも充実しているので、安心して仕事に集中できます。
公立の学童保育の場合、利用時間が短いことを考えると、早めにお迎えの体制を整えておくことが大切。
フルタイムで働く場合は、家族や友達に助けてもらうのも一つの手です。
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「今日はおばあちゃんにお迎え頼んじゃおうかな?」
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「近所のママと交代でお迎えに行く?」
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「週に何回かは延長保育を使う」
こうした協力体制を作っておくと、バタバタしなくて済みますよ。
◆ 学校行事は前もってスケジュール調整
小学校の行事は突然決まることも多いので、前もって家族のスケジュールを調整しておくと楽です。
もし有給が足りなければ、家でできるサポートをしておくのもあり。
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役員などの仕事があれば、事前にしっかり準備しておく
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他の保護者と協力して、仕事を分担する
学校行事って本当に多いからこそ、計画的に動くことが肝心です。
◆ 時短勤務の切り替えを柔軟に考える
時短勤務からフルタイムに戻ることに対して不安を感じる親も多いですが、無理に戻さず、柔軟に調整するのも一つの方法。
たとえば、以下のように工夫してみてください。
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必要であれば、時短勤務をもう少し延長できるか確認する
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フレックスタイムやテレワーク制度を利用して、出勤時間をずらす
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週に1〜2回、早退してお迎えに行く日を作る
自分に合った働き方を見つけることで、仕事と家庭のバランスがとれます。
◆ 朝の準備を前日にする
朝の支度は、夜のうちにできるだけ準備しておくと、気持ちが楽になります。
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制服やランドセルを玄関にセット
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朝ごはんのメニューを前日から決めておく
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学校の持ち物を前夜に確認(宿題、連絡帳など)
朝にバタバタしなくて済むと、気持ちに余裕が生まれて、子どもへの声掛けの言葉が優しくなります。
◆ 子どもの「自立」を少しずつサポート
「小1の壁」を乗り越えるには、子どもの自立も大切です。
でも、「できるようになったら」って思っていても、最初はなかなか難しい。
だからこそ、親のサポートと忍耐力は必要です。
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自分でできることは、少しずつやらせる(着替え、歯磨き、宿題)
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失敗しても、優しくサポートしてあげる(「大丈夫、次はうまくいくよ!」)
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自信を持たせるために、うまくいったときはしっかり褒める
子どもが「できた!」って思える瞬間を増やしてあげると、少しずつ自分でできることが増えていきます。
◆ 子どもの心のケアも忘れずに
「小1の壁」は、子ども自身にも負担が大きい時期です。
学校生活が始まることで、友達との関係や勉強のことに悩むこともあります。
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「今日、学校どうだった?」って、毎日の会話を大切に
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ちょっとした悩みや不安を、気軽に話せる環境を作る
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たくさん抱え込まないように、子どもの心のケアを意識する
親が見守り、支えることで、子どもも安心して過ごせるようになります。ただし、親の期待通りの答えが返ってこないことに不安を感じて質問攻めにしないようには注意してくださいね。
働きやすさを求めて転職を考えるのもアリ!
今の会社の制度を使っても「小1の壁」を乗り越えるのが難しそう…そんなときは、思いきって転職を検討するのも一つの選択肢です。
転職すれば「勤務時間」や「勤務地」といった働き方を、自分や家族の状況に合わせて調整しやすくなる可能性が高まります。
ただし、時短勤務OKの職場はまだまだ多くはなく、有給休暇が取りにくいケースもあります。転職するタイミングや企業選びは慎重に進めていきたいですね。
◆ 余裕を持って、自分の時間を作る
最後に大切なのは、自分の時間を確保すること。
毎日忙しくて、「私の時間なんてない…」と感じるかもしれませんが、少しでもリフレッシュできる時間を作ることが、結果的に子どもにも良い影響を与えます。
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お風呂にゆっくり入る時間を作る
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好きな本や映画を見て、ストレスを発散する
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友達とランチに行くなど、社会とのつながりを大切に
自分が元気でいられることが、家族みんなの幸せに繋がりますよ。
まとめ
「小1の壁」って、正直みんなが不安に感じるもの。
でも、ちょっとした工夫や柔軟な対応をしていけば、「こんな選択肢もあるんだ!」って、新しい気づきがきっとあるはずです。
たとえば、学童の選び方を見直してみたり、家族で役割分担を話し合ったり。
時短勤務やリモートワークをうまく活用するのもアリだし、祖父母や地域のサポートに頼るのも全然OK!
さらに、学校や学童の先生とこまめに連絡を取ったり、近所のママたちとつながりを持つことで、安心して子どもと向き合える毎日がつくれます。
大事なのは、「自分たち家族に合ったやり方」を見つけること。
無理にがんばりすぎず、少しずつ調整していけば大丈夫。
これから先も、きっとまたいろんな壁が出てくるけど…そのたびに「今のわたしに合った働き方って?」「どんなサポートが必要?」って立ち止まって考えながら、子どもの成長と一緒に、私たち親も歩いていけたらいいですね!