下の子を妊娠した時や、産まれた時に、多くのママがぶつかる壁・・それは上の子どもの赤ちゃん返りではないでしょうか?

こんには、さくらこです。わが家も3歳の年の差で下の子が誕生しました。上の子は幼稚園入園目前だったので上の子が環境の変化をどのように受け止めるか心配でした。
人間の本能として、ママは一番守るべき存在として赤ちゃんを優先しようとします。
何もできない赤ちゃんに比べると、一人でできるようになっている上の子どもにはできることは自分でやってもらいたいと思いますよね。
何せ、赤ちゃんがいればほとんどママの両手はふさがれています。やってあげたくても、できないのが現状です。
この記事はこんな方に読んで頂きたいです。
・上の子の赤ちゃん返りをどうしたらよいか悩んでいる。
・上の子もちゃんとケアしてあげたいのにできないジレンマに悩んでいる。
赤ちゃん返りしてしまう仕組み・赤ちゃん返りの特徴・乗り越え方を、我が家の体験も交えてご紹介します。
赤ちゃん返りをする理由を知る
赤ちゃん返りとは下の子の妊娠や出産した時に、ママを取られてしまったように思った子どもがママの愛情を自分に向けたいという気持ちから、赤ちゃんの頃に戻ったような行動をとることです。
以前はできたこともできなくなってしまい、実年齢よりも幼い行動をとってしまうことから「赤ちゃん返り」と呼ばれています。
上の子どもが「ママは下の子ばかり可愛がる・・寂しい」と感じてしまうのです。

幼い子どもにとっては人生最初の大きなショックを受ける経験なのです。
ママの愛情を独り占めしたい
これまで家族の愛情が全て自分に注がれていたのに、弟や妹が生まれてくると愛情を独り占めできなくなってしまいます。自我が芽生えてくると独占欲も強くなってきますので、自分よりも注目を集めている下の子に嫉妬してしまうのです。「もっとママに甘えたい」「自分に構ってほしい」という気持ちの表れです。
環境の変化が原因のことも
子どもが赤ちゃん返りするのは下の子が生まれた時だけではありません。
保育園や幼稚園への入園や引っ越しなど環境の変化や精神的ストレスなどが原因で赤ちゃん返りすることがあります。
大人も転職や引っ越しで環境が変わるといつも以上にストレスがかかってしまうことありますよね。この環境の変化は経験値が圧倒的に少ない子どもには多大なストレスになるのです。
赤ちゃん返りをしやすい年齢は?期間はどのくらい続くの?
赤ちゃん返りが見られる年齢は2~3歳頃が一番多く、期間は1か月~1年以上と子どもによって差があると言われています。平均すると5.3ヶ月という統計がでています。
赤ちゃん返りとは具体的にどんな行動に現れるの?
赤ちゃん返りが長く続くと育児が大変ですが、子どもの心を育むためにも上手く対処する必要があります。そのためにはまず子供が赤ちゃんのような行動をとる理由を理解してあげようと思うことが大切です。
甘えん坊になる
今までよりもママとのスキンシップを求め、卒乳した子どもが、おっぱいを欲しがるようになることもあります。ゆとりがあるときは愛おしいと思える行動が、気持ちに余裕がなくなってくるとイライラしてしまった経験もあるのではないでしょうか。
子どもは環境の変化への不安を「甘え」という行動で表現しています。不安な時は、安心して受け止めてくれるママに抱きしめて欲しくなるのです。甘えるのはパパではなく、ママでないとダメという子どももいるようです。ママとの信頼関係があるからこそ、ママという安全基地に入りたくなるのです。
夜泣きをする
赤ちゃん返りをすると、環境の変化への不安が睡眠にも影響がでることもあります。寝かしつけに時間がかかるようになり、夜泣きやおねしょをするようになることがあります。日中で感じる不安な気持ちや抱っこされながら寝ている赤ちゃんへの嫉妬の気持ちからなど状況によって様々な心理的要因があるようです。
おもらしが増える
トイレトレーニングもだいぶ進んでいる、またはオムツを卒業したはずなのに、おもらしをするようになることがあります。わが家の子どもは、3歳でパンツで過ごしていたのですが、ウンチをパンツですることが数回ありました。ストレスから身体のリズムが崩れてしまっている、忙しそうなママを見て「トイレに行きたい」と言えないなどが考えられます。
これまで一人でできていたことをしなくなる
着替えや食事など、今まで一人でできていたことをママにしてもらおうとします。また歩けるのにベビーカーに乗りたがったりします。時には赤ちゃんの真似をしてママにやってもらおうとしたりすることもあります。ママえの甘への気持ちの表れです。
意地悪をする
弟や妹に対して叩いたりつねったりすることもあります。幼稚園や保育園ではお友達に同じようなことをしてしまうこともよくあることです。大好きなママをとられたという嫉妬の気持ちや意地悪をすることで自分の方を見てもらいたいという気持ちがこのような行動となって現れるのです。
保育園や幼稚園の登園拒否
赤ちゃん返りしている子どもは気持ちが不安定になっています。ママから離れることをいつも以上に不安に感じてしまって、保育園や幼稚園について、ママとはいったんバイバイのタイミングで、大泣きしてなかなか入室できない場合もあります。不安な気持ちからのママへの甘えの行動と言えるでしょう。
赤ちゃん返りをしている子どもにどのように関わるのがよいの?
赤ちゃん返りにイライラしたり怒ってしまったりするかもしれません。しかし子どもが赤ちゃん返りするのはママの愛情を実感したくて SOS を出しているのです。子供のサインを理解して上手に対処しましょう。
自分の欲求を素直に表現させてあげる
赤ちゃん返りは子どもの成長過程にある自然な反応です。「甘えていいんだよ」と自分の欲求を素直に表現できるようにさせてあげることがとても大切です。「もうお姉さんなんだから」「もう兄さんなんだから」などと言わず甘えさせてあげる時に赤ちゃんと同じように扱ってあげるとよいと思います。
下の子どもが眠っている時間などゆっくりとスキンシップをとったり遊んだりと関わる時間を意識的につくるようにしてみましょう。ただし実際はなかなか時間が取れなかったり、ママ自身が疲れてしまったりということも多いと思います。そんな時は上の子にニッコリと笑顔をむけてあげてみてください。子どもにとって、ママの笑顔は何よりも安全安心な心を創り出すのです。
大事なことはなによりも愛されてるということがお子さんに伝わることです。
逆に兄弟の世話を頑張るお子さんもいます赤ちゃん返りはしないものの同じように寂しい気持ちは持っているものです行動を褒め認めつつ、寂しい気持ちを表現していいんだよという環境を作ってあげましょう。
周囲の協力を得る
上の子の赤ちゃん返りと下の子のお世話を両立させるのが難しい場合はママが一人で抱え込まずに周囲の協力を得ましょう。パパや祖父母に頼んだりベビーシッターや地域のファミリーサポートを利用したりする方法もあります。子育て中はたくさんの人の手をかりて親子でいろいろな愛情を受け取りやすい時期でもあります。
また兄弟が生まれることは子どもの成長を促すチャンスにもなります。お友達とのやりとりを増やしてみることで新しい世界が広がります。あと女性は共感し合える環境があると気持ちが楽になるものです。気の合うママ友達などに話して「一人じゃないんだ」とすっきりすれば気持ちもだいぶ落ち着いてきますよ。
3歳差で生まれた我が家の経験談

我が家の経験談もよかったら
参考にしてみてくださいね。
妊娠中から赤ちゃん返りについて予備知識として学んでいた私。
下の子を出産した直後は、上の子どもへのケアを心がけていましたがだんだん、時間的、体力的にゆとりがなくなってくると、今なら「かわいい」と思える上のお姉ちゃんの要求にイライラしている時がありました。
子どもの要求に応じてあげたいのに、応じてあげられないことが苦しかったのを思い出します。
うちは下の弟が産まれた時、産院では「かわいい~」と言っていた娘でしたが、いざ家での育児が始まるとソファーの裏からのぞきながら泣いていました。そんな娘を見て私も泣いてしまった経験があります。

この時は本当に切ない気持ちになりました。私も長女だったから気持ちが重なって
しまったのかも・・
数日たったある日、生まれたばかりの下の弟を娘の前に抱きかかえ、腹話術のように「○○お姉ちゃん。ぼく、お姉ちゃんと遊びたいんだ」とペコっと頭を下げたジェスチャーをした時に娘の表情がパッと明るくなったのがわかりました。娘はその日から急に母性が発達したように変化しました。もちろん、子どもですから甘えたり、わがままを言ったりはたまにしていましたが・・。

数年後はとっても仲良し姉弟です。強い信頼関係で結ばれていることを日々感じます。
うちではどちらかというと、上の子と下の子が仲良くなれるような声かけを意識しました。上の子どもが何かをやってくれた時は親からも「ありがとう」と伝えましたが、赤ちゃんからも腹話術法!?で「お姉ちゃん、ありがとう!」って伝えたりしているうちに姉弟の中で日々、絆が強まっていくのを感じました。そして赤ちゃん返りからもわりと早く卒業できたように感じます。大きくなった今でも、二人の中に大きな信頼感があるのを感じます。
まとめ
家庭によっていろいろな環境が違うと思いますが、どんな仕組みを作ったら上の子どもも下の子どもも満足できるかな?という仕組みづくりを考えてみるのがよいかなと思います。
お兄ちゃん・お姉ちゃんも変わらず大好きだよ
一緒に下の子のお世話を楽しみたいな
こんな気持ちが伝わればよいのだと思います。
イライラしてしまうほど、子どもに何かをしてあげたいと思って頑張る愛のたっぷりのママたちが笑顔でいられる方法を見つけられることを心から応援しています。
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