お子さんが幼稚園や保育園で年長クラスになると、小学校入学をぐっと間近に感じるようになるのではないでしょうか。入学までの手続きはどんな流れなのかなど、特に第一子のお子さんですとわからないことがいっぱいですよね。入学前の準備はランドセルや学用品の準備だけではなく、入学にむけての手続きがいくつかあります。
今回は小学校入学前のお子さんがいらっしゃるパパ・ママが就学前年度のスケジュールの流れを把握して、安心して入学準備がすすめられるようになるための記事になります。
就学までのスケジュール
まず最初に小学校とを関わりはどのようなスケジュールになっているのかを解説します。
- 10月頃 : 就学時健診
- 12月頃 : 学童保育の申し込み締め切り
- 1月下旬 : 就学通知書が郵送されてくる
- 1~2月頃: 保護者説明会(学校説明会)
- 4月 : 入学式
就学時健康診断
就学の前年度のの10月~11月ごろにかけて就学時健康診断が、一般的に通学区域の小学校で行われます。お住いの自治体から就学時健康診断通知書が各家庭に送られてきます。就学時健康診断は、私立、国立の小学校に通う予定でも受けられます。
一般的には午後13時頃から始まるので、幼稚園や保育園などで同じ学区に通うお子さんは早退していける配慮が幼稚園、保育園でもされています。お子さんの服装は、幼稚園の制服のままであったり、普段の私服であったり様々です。健康診断でお子さんが着脱しやすい服装にしましょう。
健康診断では、母子手帳をもとに既往歴、成育歴、予防接種歴などと共に、現在の健康状態を確認していきます。健康診断で疾患や異常が発見された場合は適切な治療や生活指導をうけましょう。
健康診断の内容

検査内容項目を知っておくと安心ね!
視力検査
聴力検査
耳鼻咽喉の検査
歯科検診
知的発達の検査
お子さんたちが就学健前健診を行っている間、保護者は学校の説明を聞いているのが一般的です。
保育園や幼稚園では視力検査などを必要でなければ経験していないと思います。あらかじめ、簡単にやりかただけお家で説明しておいてあげればお子さんも安心して受けられるでしょう。
もちろん、当日は先生方がお子さんにもわかりやすいように説明してくれます。
学童クラブへの申し込み
学童クラブとは、保護者が就労、就学・疾病・介護等でお子さんが放課後帰宅してもいない家庭の居場所として、児童の健全な育成を目的とした施設です。
小学校1年生~6年生まで申し込めるが就労条件や子どもの学年によって優先順位が決まります。申し込み期限をチェックして、期限までに就労証明書など必要書類を提出できるようにしましょう。

学童クラブに通えることになった時には1月頃に学童クラブとの面談があります。
就学通知書
小・中学校へ入学する子どもの保護者に、入学する学校、入学式の日時などを書いた就学通知書が入学する年の1月中に送付されてきます。
就学通知書には、住所地ごとに定められている通学区域の学校が記載されています。入学に必要な大切な書類ですので、入学式までしっかり保管しておきましょう。

大切なものなので失くさないようにね!
就学援助費の申請(必要であれば)
経済的な理由により、教育費の支払いが困難な家庭に給食費や学用品費などの一部が援助されます。
家族の年齢や家賃額により、収入制限額が変わり、申込書は4月上旬に小学校から全員に配布されます。
就学相談の申し込み(必要であれば)
発達などに心配のある児童の相談について、専門家と相談する機会。就学相談は申し込みが必要なため、教育委員に問い合わせるようにしましょう。
就学前の保護者説明会ってどんな内容?
小学校によって説明会の内容は異なりますが、主に下記のようなことが説明されます。お子さんの新たな生活がスムーズにいくように、しっかり聞いて、お子さんが安心できるように小学校に入ってからの生活をあらかじめお話してあげられるといいですね。
主には下記のような内容になります。

公立の学校説明会の場合は、保護者の服装は普段着の方が多いですよ。
校長先生の挨拶
どんな学校教育を目指しているのかなどをしっかり聞くことで、学校生活が始まってから、担任の先生がなにを目指してこのように指導しているのかなどより明確になります。
2020年度に小学校の学習指導要領が改訂されました。これに伴い、各学校が様々な取り組みをしています。
上に兄弟がいるご家庭も「上の子の時とは違う」ということがあると思いますのでしっかり聞いておきましょう。この時点では担任の先生は発表されません。
入学までに準備しておくものの説明
学校によっては、文房具は無地のものなど、規則がいろいろあります。文具などの必要なものはこの時点で揃えることをおススメします。
防災頭巾入れや手提げバッグなど、手作りでないと学校指定の大きさや用途に合わないものなどは、説明会の時に大きさ指定の説明書が配布されますので、どんどん準備していきましょう。
制作物は実際通っているお子さんが使用しているものが見本として展示されるので、写真をとっておくとより作りやすくなりますよ。
入学時の登下校のしかたについての説明
ママ達が一番不安な点ではないでしょうか?
学校説明会ではルートマップなどを配布して説明してくれるでしょう。
入学当初は、集団登校・集団登校が一般的です。下校時は同じ地域に住んでいる子たちで、決められたポイント地点まで先生が連れて帰ってきてくれ、そこから各自バラバラでの下校になるため、最初のころはその解散場所までお迎えにきている保護者も多いです。
学童クラブに申し込みがされているお子さんは利用者でまとまって学童クラブまでいきます。帰りは、学童職員が同じ方面に帰宅する子どもたちをグループ分けをして、それぞれの決められたポイント地点まで連れて帰ってきてくれます。
最初は集団とはいえ、学校から自宅まではどんなルートが推奨されているのかを確認して、後日、お子さんとも通学路をしっかり確認しておくと安心です。
集団登下校とはいえ、お子さんがちょっとよそ見をしているうちにコースから離脱してしまったり、ほかのコースに入り込んでしまって解散になってしまったということもあるようです。
学校生活についての説明
小学校での生活は、幼稚園や保育園での生活とはガラッとかわるので、わが子がちゃんと集団の中についていけるのか心配になってしまうお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
昨今は保育園や幼稚園を卒園した子どもたちが小学校の雰囲気や生活に馴染むことができず落ち着かない状態で先生の指示通りにできないなどが問題として挙げらています。小1プロブレムと呼ばれています。学校生での授業の進め方や様子を聞くことで、お子さんが入学までにつけておいた方が良いと思う力を把握しておけます。
小学校に入学すると先生だけではなく、高学年のお兄さん、お姉さんが1年生のサポートをいろいろとしてくれます。不安がらず、学校生活が楽しみだなと思えるように声かけをしていってあげましょう。
入学前までにできると望ましい8つのこと
ピカピカのランドセルカバーも1年たつとこんなに汚れる・・
- 自分の名前が言える
- あいさつができる
- 座って先生のお話を聞ける
- 言いたいこと、困ったことを伝えることができる
- 体育の授業の時に着替えが一人でできる
- 一人でトイレにいける。男の子は男の子用の便器が使える
- 名前が読める、書ける
- 限られた給食時間(約20分間)で食べ終えることができる

小学校入学前の年は、近所の小学生がどんな持ち物をもっていたり、どんな
様子で登下校しているのか観察しておくと安心ですよね。
1年生の黄色い帽子をかぶっていると上の学年の子たちが一生懸命お世話をして
くれている様子をよく見かけます。
まとめ
まずはしっかり生活習慣を整え学習に取り組めるようにしていける環境づくりを考えていくことが大切です。通っている保育園や幼稚園でも年長さんになると小学校就学を意識した活動がおこなわれます。
また保育園・幼稚園も小学校に児童保育要録を送付して一人一人のお子さんがスムーズに小学校生活になじめるように連携をとっています。
生活環境が大きく変化する時は大きく変化する時は緊張や不安は大きくなるものです。ママが不安がらず、小学校生活を楽しめるような声かけをしたり、お子さんの心の拠どころになろうとしっかりと気持ちを受け止めてあげることで、お子さんも安心して新しい世界に踏み出す勇気をもてるようになりますよ。
お子さんが小学校でのびのびと楽しんでいる姿を想像しながら準備を進めていけるといいですね。