【0歳児で保育園入園は不安?後悔?】保育園での過ごし方やメリットとデメリットを知る

最近では働くママたちも年々増え、0歳児から預けることも浸透してきています。保活を頑張り、運よく通える範囲の場所に0歳児クラスの空きがあったとしても、0歳から子どもを保育園に預けることにこんな迷いはありませんか?

復職に向けて0歳児クラスがある保育園に申し込みを考えて家族に相談したのですが・・

まだ0歳なんだから家でゆっくり過ごさせたほうがいいんじゃないか?

そんな小さな時に母親と一緒にいないのは成長によくない影響がでるんじゃないの?

・・などと言われ、預けることを躊躇してしまっています・・

この記事では、0歳児の赤ちゃんを保育園に入園させようか迷っているあなたにむけて
・0歳の赤ちゃんの保育園での過ごし方
・0歳児の担任保育士が気をつけていること
・0歳児保育を利用したメリット・デメリット
をご紹介していきます 

 

さくらこ
さくらこ

子育て支援員のさくらこです。0歳児の赤ちゃんを預けるかどうかの決断には勇気も必要ですよね。後悔しないためにも、いろいろな側面を知ってしっかり吟味していきましょう。

0歳児クラスとは

0歳児クラス

お友だちに刺激をうけて「やってみたい」という気持ちも芽生えてきます

0歳児クラスとは、その年の4月2日時点で0歳の子が通うクラスです。保育園は最短で生後57日目から預けることができます。年度の途中で1歳になる子どもは0歳児クラスに在籍になるので、実際には満1歳を迎えた子どもが混ざっていることがほとんどです。

0歳児クラスの特徴は国の基準により、園児3人に対して保育士が1人配置されます

尚、保育の指針となる「保育所保育指針」では2018年の改定において、乳児期は排泄や食事、睡眠に関わるケアを行うだけではなく、信頼できる人たちとの関わりの中で、心が大切だと明示されています。

0歳児クラスの保育園での過ごし方

月齢や発達によって個人差が大きい0歳児クラスですが、他の年齢のクラスと同じように1日のタイムスケジュールにそって保育が行われています

7:00~9:00  登園

保育園

まずは検温からしましょうね

保護者が園に預ける時に、家庭での様子や体調など気になることを保育士さんに共有します。登園後、保育士により検温などが行われます。この時点でお熱が高めだと預けることはできませんのでママは登園前にお子さんの様子や変化を感じ取るようにしておきたいですね。

その後は保育士とコミュニケーションをとりながら、リラックスして1日がスタートできるような関わりの時間を持ちながら過ごします。預けるときに泣いている子どもも、ママやパパの姿がみえなくなると泣き止み保育士と一緒に遊びだすお子さんがほとんどです。

泣いていると後ろ髪を引かれてしまいますが、保育士さんを信頼してサクッと「またお迎えにくるからね」と伝えてお仕事に向かう姿勢もポイントです。

9:30~9:45 朝おやつ

赤ちゃんの胃袋はまだ小さく、一度にたくさんのご飯を食べられません。個々の発達に応じた形でミルクや栄養士がつくるおやつを頂きます。

9:40~10:45 散歩・室内遊び・行事等に参加する

4人が座ってのるバギーや、数人がのるベビーカートにのって近くの公園などにお散歩にいきます。

雨の日は室内遊びをしたり、時にはお誕生日会などの行事に参加します。保育園だからこそできる遊びや行事参加など家庭ではできない経験をすることができます。

0歳児は
・健やかに伸び伸びと育つ
・身近な人と気持ちが通じ合う
・身近なものと関わり感性が育つ

ことが保育目標にされているので、目標に沿った外遊びや室内遊びを日々、保育士さんたちが考えて保育されています。

11:00~11:30 お昼ご飯

栄養士による、個々の発達に応じた離乳食を頂きます。0歳児クラスは、一人ひとりに合った離乳食が提供されます。

食事の様子や、食べたものや量などは記録され、お迎えにきた保護者に口頭や連絡帳で報告してくれます。

また食事の食べ具合の様子から子どもたちの体調の変化を感じ取って、具合が悪そうな子どもがいたら看護師さんにみてもらったり、子どもの様子によっては保護者の方にお迎えのお願いの電話がいきます。

さくらこ
さくらこ

毎日、子どもたちの様子をみている保育士さんだからこそ、子どもたちの小さな変化も敏感に察知してもらえることはとっても心強いですね

11:30~14:30  お昼寝

食べ終わった子からおむつ交換や着替えを行い、午睡の準備に入ります。保育園では決まった時間にお昼寝をするため、生活リズムが安定します。

一人ひとりに合った寝かしつけをしてもらい身体を休めます。午睡中間は、保育士は呼吸の具合、寝ている姿勢を記録をしながら見守ります。

14:30 起床

個人差によって多少前後する子どももいますが、基本、この時間に起床をして、おむつ替えなど午後の活動に向けて準備をしていきます。

15:00~15:30 午後のおやつ

おやつを頂きます。低月齢であればミルクのみなどもあります。

15:30~自由遊び・降園

保育園

今日も一日、元気に過ごしていましたよ

お迎えの時間までは室内で自由遊びの時間です。時には園の周辺にお散歩にいったりします。保育士との触れ合い遊びや、手遊びや歌を歌っり、帰りの会をしたりしながら、ママやパパのお迎えを待ちます。

夕方遅い時間になると、異年齢と一緒の合同保育になる園が多いです。

0歳児クラス担任が意識していること

0歳児クラスは、寝ていた赤ちゃんがお座りをしたり、離乳食を食べ始め、1歳前後で歩き始めます。日々成長をみせてくれ、1年でかなり成長を感じられるのが0歳児です。

心身ともに変化を大きい大切な時期。0歳児クラスの担任はどんなことをより意識しているのでしょうか?

1対1の関わり

0歳児は身近な大人と愛着関係が形成される大切な時期です。園によりますが、クラス内で担当制にしているところが多いです。一人ひとりの欲求を満たし、スキンシップをとるためには1対1が望ましいのです。いつもと違う保育士や入れ替わりの激しい環境だと落ち着かず、精神的に不安定になってしまうことも少なくありません。

生活リズムを整える

生まれてしばらくの間、赤ちゃんは生活リズムが整っていません。保育園に入園後、最初のうちは赤ちゃんのペースに合わせて保育しますが、徐々に保育園生活のリズムに慣れるよう調整していきます。

0歳の赤ちゃんにとって生活リズムはとっても大事。保育園では無理なく保育園で安定して過ごせるよう、配慮しながら生活リズムを整えていきます。

赤ちゃんの体調と保育室の環境

0歳の赤ちゃんはさっきまで元気だったのにぐったりしていたり、高熱なのに元気でわかりにくいなどの症例も珍しくありません。

0歳の赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、大人が調節してあげる必要があります。また、大人に比べて汗っかきで水分不足になりやすいのも特徴の一つ。気づいたら脱水症状になっていた、なんてことも珍しくはありません。

保育園では体温調節をしたりこまめな水分補給や検温をして、赤ちゃんの体調をチェックしています。

SIDS(乳幼児突然死症候群)対策

0歳児の赤ちゃんの睡眠中の事故は保護者としても心配なところではないでしょうか。保育園では午睡中は下記のことは徹底して行われています。

  • 仰向けで寝かせる(うつ伏せになったらすぐに仰向けにする)
  • 硬めの布団にする
  • 顔の周りには何も置かない
  • 5分おきの午睡チェック(仰向けか、顔の向き、顔色、呼吸をしているか、等)

保護者との信頼関係を築く

0歳児クラスで大切なのは赤ちゃんだけでなく、保護者との信頼関係を築くことです。

0歳児クラスには初めての保育園生活の保護者がたくさんいます。不安や不信感でいっぱいの保護者に安心して預けてもらえるように、毎日お子様の様子を伝え合い、気持ちに寄り添いながら信頼関係を築いていきます。

0歳児クラスから保育園に預けるメリット

0歳児クラスの保育園での過ごし方のイメージがわいたでしょうか?次は0歳児クラスから預けるメリットとデメリットをご紹介します。

1歳児クラスからの入園は激戦になる可能性がある

1才児クラスや2歳児クラスは保育園の中でも入園しにくく激戦といわれています。保育園に入れない不便さを考えると0歳児で入園するメリットは大きいでしょう。ただし、0歳児クラスも希望通り入れるとはかぎりません。

集団生活に早く慣れ、非認知能力が育ちやすい環境がある

月齢が増すことで成長段階の一つである人見知りや場所見知りが始まります。慣れない人・場所から泣いてしまう子供もいるでしょう。0歳児の中でも月齢が早い時に預けることで、人見知りが始まる前に保育園に慣れることができます。さらに集団生活にもすぐに慣れることからコミュニケーション能力も養われると言われています。

早い段階で集団生活をすることによって子どもたちの未来に有益になる力、「非認知能力」が鍛えられるという研究も進んでいます。

非認知能力を育てる大切さはこちらの記事にまとめています。

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保育士さんに子育ての相談ができ、成長を喜び合える

核家族の増加により子育ての心配や悩みを一人でかかえてしまっているママやパパが多くなっています。保育士さんは保育園で様々な子どもと接するプロです親身になって相談に乗ってくれるだけでなく、成長や発達を共に喜び合える心強い味方です。

卒園まで長く見守ってくれるので、子供の年齢が低いうちから保育園と連携できることでより個々の発達に合わせた相談や関りがスムーズになります。

多くのお子さんをみている保育士んさんから自分の子どもの成長の様子を聞けることで、普段の家庭での様子からみえない一面を知ることができ、より視野の広がった関わり方ができるようになりますよ。

家庭では体験しづらい経験ができる

寒天をさわって感触遊び。自宅ではなかなかこれを行う余裕がないですよね・・

保育園だからこそ、家庭ではできないような遊びも体験できます。身体を大きく動かす遊びはもちろん、大きな音を出す遊びや感触遊びなどもたくさんすることができます。

わざわざ習い事にいかなくてもリトミックなどの音楽教室を体験できる園もあります。様々な活動を通して、子ども達が思い思いの遊びを全力で楽しめるので貴重な経験となります。

仕事と子育ての時間の切り替えができる

預けることで、仕事と子育ての切り替えをすることができるので、それぞれに集中できる環境が保てます。日中は仕事とはいえども、自分のペースで活動できることはママたちの心のゆとりにもつながります。

保育園での生活リズムが定着すると、家でのリズムも整うことが多いのでパパやママは「楽になった」と感じることも多いようです。

数時間離れて過ごし、お子さんをお迎えにきたママやパパの表情はとびっきりの笑顔ですよ!

0歳児クラスから保育園に預けるデメリットとは

メリットとデメリットは表裏一体。デメリットと感じることもメリットととして受け取れる時もあるわ。いろいろな角度から納得いくまで考えてみてくださいね。

お金がかかる

保育料の無償化は3歳児クラス以降であるため、0歳の入園では保育料が必要になります。家庭の収入によっては保育料の方が高額になることもあります。

ただし非課税世帯であるご家庭には保育料の免除がありますので、お住いの役所に相談してみましょう。HPや入園申し込みパンフレットからも知ることができます。

感染症にかかりやすく仕事を休まなくてはいけないストレスがある

まだ免疫力がついていないかったり予防接種が済んでいなかったりという中での集団生活は、他の子から病気をもらうリスクが高めです。

感染症が一人出るとクラス中にうつってしまう可能性も大きく、ママも早退や仕事を休んだりしなくてはいけなくなります。職場内で育児に関する理解が浸透していないと、休んだり早退することがストレスになってしまいます。

発達の段階を見守る時間が少ない

0歳児は発達のスピードが速い時期です。ハイハイやつかまり立ちなど初めてできることが増える時期なのでお家で一緒に過ごしていれば見守れる成長を、見守れないことに寂しさを感じることもあるでしょう 。

完全母乳育児ができない

卒乳は1歳から1歳半くらいの間にされるのが一般的です。個人差はありますが、0歳児から預けるとなるとミルクは何らかの形で必要になりますので母乳ではなく粉ミルクへ移行することになります。

まとめ

0歳児から預けるか、預けないかは、家庭によって決める基準はそれぞれです。保育園に通うとなるとおじいちゃん、おばあちゃんなど周りの人の協力も必要になってくることもありますので、メリット・デメリットなどを考慮して話合ってみましょう。

保育園に通うことになるにせよ、家庭で過ごすことになるにせよ、何よりも大切なことは子ども達が楽しく安心して過ごす環境を作ることです。

保育園に預けることを決めたのであれば、保護者と保育園で相互に信頼を感じられる関係を築いていきましょう。0歳児保育では保護者と担任保育士の信頼関係がとても大切です。保育園と家庭での様子をしっかり伝え合ったり、疑問に感じたことは聞いてみたりすることが大切です。

保護者が保育園に不信感を持って接すれば、その不安は子どもにも伝わるものです。保護者が担任の保育士さんに信頼を寄せることができる環境は、子どもにとって良い影響を与えるだけではなく、親も育児に関する悩みを解消でき、担任保育士も子どもの変化を伝えやすくなります。

どちらを選ぶにしろ、後悔のない育児をするためには、各家庭で何を大切にしたいかを吟味することをおススメします。

 

 

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