共働きの両親が増えている中で、保育所だけではなく学童への需要が今後高まることが予想される中で、放課後児童支援員研修を受ける人が増えています。
この研修では、研修後のレポート提出が必修となっています。
放課後児童支援員研修の内容は多岐に渡っており、1日に90分の講座を4コマも受けるため、書く内容や書く上での注意点を理解していないとコツが掴めず、何が言いたいのか分からないものになってしまいかねません。

レポートって苦手なんですよね。何か書き方のコツがあれば教えて下さい

一日に大量に得た情報を、短い時間内でまとめていくにはちょっとしたコツとポイントを心得ておくといいですよ
レポートの記入時間には限りもありますので、書き方についてあらかじめ知っておくことで、読み手に伝わりやすいレポートを提出することができます。
放課後児童支援員研修のレポート内容について
放課後児童支援員研修では1日の講義の最後に理解度チェックとして、1科目ごと「講義で分かったこと」を記入します。
どのような内容についてのレポートになるのか、講義内容をご紹介します。
放課後児童支援員研修では下記の事を学びます。(自治体によって異なる部分があります)
1日目 | 放課後児童健全育成事業の目的及び制度内容 放課後児童健全育成事業の一般原則と権利擁護 子ども家庭福祉施策と放課後児童クラブ 放課後児童クラブに通う子どもの育成支援 |
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2日目 | 子どもの発達理解 児童期(6 歳~12 歳)の生活と発達 障害のある子どもの理解 特に配慮を必要とする子どもの理解 |
3日目 | 子どもの遊びの理解と支援 障害のある子どもの育成支援 保護者との連携・協力と相談支援 学校・地域との連携 |
4日目 | 子どもの生活面における対応 安全対策・緊急時対応 放課後児童支援員の仕事内容 放課後児童クラブの運営管理と運営主体の法令の遵守 |
参考資料「令和4年度東京都放課後児童支援員認定資格研修 募集案内」
1科目90分で一日、4科目受講します。それぞれの科目についてのの理解度と今後への活かし方を考えさせられるレポートを記入して提出する流れになっています。

1日の最後に20分ほどレポートを各時間が設定されています。うまくまとまらず、気持ちばかり焦ってしまうというお話をよく耳にします。

そうよね・・こんな盛りだくさんの内容を学んだあとに、20分でレポート書くのって大変な気がするのですが・・

だからこそ、あらかじめレポートの基本的な書き方について知っておくことで、スムーズな記入につながりますよ
放課後児童支援員研修のレポートを書く時のポイント
作成に関しては、以下の3つが伝わるレポートを作成しましょう
- 言葉や法律など正確に情報を学べているか
- 講義の本質部分を理解できているのか
- 学んだ情報をどのように活かすのか
ポイント1 理解できたことを箇条書きにメモしておく
レポート用紙は受付時に渡されるので、講義の間や休憩中に書いても問題はありません。
しかし、放課後児童支援研修の内容はどの科目も、講師の方の生きた情報が満載で講義の間に考えをまとめるというのは難しいのが現状です。時として、現場の方によるリアルな事例紹介は、自分の想像を超えたものが内容もありショックをうけてしまうこともあるでしょう。
そこで最大限に活用したい時間が休憩時間です。
放課後児童支援研修では各科目の間に10分の休憩があります。科目によっては、内容も重複するので、次の講義が始まる間の休憩中に箇条書きでメモとして書いておくことを個人的にはおすすめします。
人間は新しいことを学ぶと古い情報の記憶があっという間に薄れてしまうものです。
次の講義を聞いて、その前の講義がどんな内容だったっけ?なんてことにならないように、しかっりと直前に学んだ講座内容をまとめて、文字化しておくことがおススメです。
研修前にあらかじめ、テキストで内容を確認しておけば、当日はさらに短い時間で学んだ知識を整理しやすくなります

休憩時間にはトイレの時間も含まれています。お昼休憩もうまく活用しましょうね

テキストを振り返った時にすぐにわかるようにマーカーなどで目立つ様にしておくのもよさそうね
ポイント2 キーワードを軸に書く
講義中に、各科目のキーワードを3個~5個程度書き出ししておきましょう。研修レポートには研修の内容を全て書く訳ではないので、要約した内容をレポートにすることが大切です。
学んだことをダラダラと書いて、ます目を埋めるのではなく、キーワードを意識して短い文章で伝えることが大切です。
当たり前ですが読み手がいます。「研修を通して何を学んだのだろう?」という期待と興味を持って読む人がいるわけなので、その人に伝わりやすく、また読んでいて苦痛の無い文章を心がけましょう。
しっかりとキーワードを軸にした文章を作成することで、正確な情報が落とし込まれていることを、読み手に伝わることができます。
キーワードを意識して文章を組み立てることで、自分自身の頭も整理しやすくなり、記憶の定着にも役に立つでしょう。
ポイント3 研修内容を今後の活動にどう活かしていきたいのかを記入する
個人的にはここが一番大切な部分だと思っています。
放課後児童支援員研修は学童保育でお仕事をしていくうえで必要な知識や技能を修得するという目的があって実施されています。
ただ学んだ内容だけを並べるのではなく、今後の自分たちの仕事に研修で学んだ知識や講師の事例をどのように活かしていけそうか具体的に書いてみましょう。
基本的には自分の中で整理できていないと要約することもできないので、研修レポートを書くことで内容を再確認したり整理することができます。

研修レポートにまとめた自分の学びを必ず、「現場での仕事に活かす」と決めて書くとさらに有意義なものになりますよ

そうですね。レポートは書いて提出することが目的ではなくて、知識の定着や今後への活かし方を考えるきっかけなんだと思って前向きに取り組んでみたいと思います!
まとめ
研修レポートと聞くとむずかしく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえておくことでわかりやすいレポートを作成することができますし、自分自身の頭の整理につながります。
研修は、知識の質を高めるために参加するものです。研修レポートを上手に扱うことで今後につながる資料となり得ます。まずは研修のなで印象に残った点を、自分の言葉で構いませんので具体的に記入することを意識してみることをおすすめします。
レポートの作成方法に関しましては、子育て支援員研修のレポート作成の記事の中でもご紹介しておりますので合わせて参考になさってください。