人生の中で辛い時に出会った、「気持ちが楽になった言葉」「行くべき道を照らしてもらった言葉」は、普段は忘れてしまっていたとしても、要所要所で思い出せ、自分自身の気持ちの立て直しになるお守りのような存在です。
今、育児中で目の前の命を一生懸命、育もうと頑張って疲れ切てしまっているあなたに「心も育児も楽になる言葉」ってありますか?
今回は、私が「完璧な子育て」を目指し、育児書やネットの情報を追い求め、苦しくなっていた時に気持ちを救ってくれたたった一つの言葉をご紹介します。

さくらこです。今でも悩んだ時には必ず思い出す、指針となる言葉です。指針になる言葉を持つと、どんな時にも自分の軸に戻ってくることができ、ぐっと心が楽になりますよ。
完璧な育児を目指した結果、疲弊した心
私は第一子が生まれた時から数年、「我が子に最善だと思うものを与えてあげたい」という想いからたくさんの育児書を読みあさり、子育て講座などにも積極的に参加していました。
下記は当時の私がしていたことです。
- 食材は安心安全を考えオーガニックを使用、すべて手作り
- 赤ちゃんが寝ている間に、部屋の片づけや選択など清潔な環境を整える
- 子どものためになるような情報収集や習い事をさせる
- 公園には毎日連れていき、体験を増やす
- 自分の健康管理のためにハードなヨガで体調管理
なぜかといえば、それが子どものために良いと育児書に書かれていたからです。
自分自身は本当は「別にどっちでもいい」と思っていても、育児書通りにやるほうが正解だと思っていたのです。初めてのかわいい我が子をとにかく良い環境で育てたかったのです。

育児は初めてのこと多いから、マニュアル通りにやってあげることが最善だといつからか思うようになってしまっていたのですね・・
出産前までずっと働いていた私は、専業主婦で子育てにどっぷり時間が新鮮で楽しく、ママ友達との交流も楽しくやっていたつもりだったのですが、いつの間にか「おやつは手作りするべき」「赤ちゃんの時から良いものを与えるべき」と「~するべき」の思考を発動しまくるようになっていました。
しかし、「~するべき」の思考って多ければ多いほど自分を縛り付け苦しくなってきます。
だんだん、「子どもたちに優しく接してあげられなかった自分」、「育児書や子育て講座で教わったようにはできない自分」への苛立ちや、「こんな未熟な母親でごめんね」という罪悪感が沸き起こって負のループに入っていくようになりました。
その頃は、頑張っても達成感を感じない自分の心に疲弊しきっていました。私は一体、どうなったら満足するの?
やってもやっても満足感のない育児が嫌になって家族に八つ当たりをする日々に陥っていったのです。このころは「心の平安」を失った日々でした。
疲弊した心に染みた言葉
こんな日々に嫌気がさし、どうしたらこんな自分から抜け出せるのだろう・・。もうイライラする日々から抜け出したい。仕事に復帰すればこんな日々から卒業できるのだろうかなど色々と悩みました。
そんな時に私がお世話になっていたメンターの方が、
「お母さんが笑って幸せでいれば、子どもたちは大丈夫。まずは自分で自分を幸せにする。」
という言葉をご自分の経験を基によく発信されていました。
その方は大変な経験を乗り越えて今はご家族で幸せに暮らし、カウンセリングなどを行っているかたです。私も何度か実際にお目にかかりましたが、その方が発信されるからこそのこの言葉に、心強さと信頼を感じました。
それでも時には「子どもたちが笑顔でいられるように頑張る」って想い続けてきた私には、それだけでいいの?と半信半疑だった覚えもありますが、素直に自分の選択の基準を変化させていきました。
「自分で自分を幸せにする」とは
子どものためにと思って子どもにフォーカスした状態から、まずは自分を幸せにするってどういうことでしょうか?
そもそも「私の幸せ」って何だろうか?「私を私が満たす方法」って何だろう。
この質問を自分に投げかけると、外側にいきっぱなしの意識が自分自身に向くようになりました。
実践してみてわかったのは日々の本当に小さなことで人って幸せになれるのだということでした。
・お風呂上りに身体を拭くときは子どもが使ったあとの湿ったバスタオルでなく、自分のために新しいバスタオルを出して使用する
・自分が美しいと思えるように整え、洋服を着せてあげる
・残り物を体内にかきこむのではなくて、自分の身体が欲しているものを食べさせてあげる
・今日もこうして子供のため奔走している自分か「かっこいいよ」って褒めてあげる
と日々の生活の中で知らず知らずに本当は不快だったという感覚を無視していたことに気が付いて自分の「心地よさ」を少しずつ選択するようにしました。
すっかり忘れていた自分の「本当はこっちがよかった」という思いに気がつき、小さな日用品からも色々な豊かさを受け取れるようになり心が満たされていく感覚を思い出しました。
子育てという目的を達成するために自分の不快な感覚を感じないようにと、無意識レベルで身体をきゅっと固く閉じていたんでしょうか。
その感覚を緩めることで、ちょっとしたことに「面白いな」「幸せだな」って思えるようになり圧倒的に豊かな時間を感じられるようになりました。
今思えば、その頃はテレビを見てもあまり笑ったりしてなかったな~って思います。今はすごくくだらないことにも「ふふっ」って自然に笑える自分が大好きです。
ここまで読んで下さったかたは「どれだけがんじがらめに子育てしてきたの?」って呆れている方もいらっしゃるとは思いますが、昔の私のように不器用に頑張ってしまっている方がいたらと思って書かせてもらいました(恥)

自分が笑顔になったり、自分のことを好きになると、周りへの対応も自然と変わってきました。自分が発する穏やかな雰囲気は家庭内に環境改善につながります!
この記事を読んで下さっている中で「ワンオペの育児がつらい!」と感じていらっしゃる方はこちらの記事も是非、読んでみてくださいね。
最後に|完璧を目指した自分も責めない
子どもたちの人生が良くなるようにと日中のほとんどの時間、考えていたはずがいつの間にか自分のことは後回しでボロボロ。ダメな母親だったなと反省もしてしまいましが、時にはそんなことがあっても良いとは思います。
女性って出産する前はなんだかんだ自分が一番大切だったりする生き物だそうです。子どもが生まれたとたんに、その一番の座を何の損得も考えずに子どもに差し出すのです。すごい生命体ですよね。
みなさんは気が付いていますか?自分の中の大きな「愛」に。
どうかこの「愛」に気が付いて、失敗したと思った時にも自分を責めないで下さいね。笑顔のお母さんたちが増えることを心から応援したいと思っています。
イライラして疲れてしまった時にもう1つ見直したいもの。別記事にしましたのでよかったらお読みください。