子育てをしていると、避けて通れないのが「ママ友付き合い」。子どもを通じて広がるこの新しい人間関係は、心強い存在になる一方で、時にはストレスの原因にもなります。
「ママ友との関係がしんどい」「もう関わりたくない」「人間関係に疲れた」……そんなふうに感じた経験はありませんか?

私も過去には、ママ友との関係に疲れてしまい「人間関係」の書籍を読みまくっていた時がありました。
この記事では、ママ友との付き合いに疲れてしまった時に実践したい6つの対処法をご紹介します。無理をせず、心地よい人間関係を築くヒントとしてぜひ参考にしてください。
1. ママ友との距離が近すぎていませんか
人間は距離感が近すぎるとストレスになりやすいものです。それはどんなに気が合うと感じる人であっても・・です。
子育てを通しての付き合いは、一般的な仕事での人間関係よりも、それぞれの今の家庭環境や、ママたちの成育歴からくる価値観が反映されやすい環境でもあります。
子育てに対する考え方や金銭感覚などが違う場合でも、子ども同士が仲良かったりすると顔を合わせる機会も多くストレスをより多く感じてしまいます。
そんな時は、お互いの距離感を今よりも少し長めにとってみることがおススメです。
距離をとるといってもあからさまな態度は相手に不快感を与えるだけです。週に3回あったお付き合いを2回、1回と徐々に減らしていくと自然と関係性は変わっていくものです。
そもそも近すぎる関係性を求める人は依存性が強いのかも知れません。
自分にもそんなところがないか見直してみるチャンスです。深入りせずに、付かず離れずがちょうどよいのです。こちらがそれを心がけることで、相手にも伝わるものです。
ママ自身が疲れたなと感じたら、距離感が自分にとって心地よい程度であるかどうかを見直してみることをおススメします。
2. 相手の言動を気にしすぎていませんか
繊細な人は気を使えることができる反面、相手の空気を読みすぎてしまい疲れてしまうことが多いものです。
ママ友のちょっとした表情からいろいろな感情を読み取れてしまい、相手の機嫌を損なわないように気を使ってしまうのです。

私はどちらかというとこのタイプでした。必要以上にいろいろ感じ取ってしまい疲れていたのですね~
相手の表情が曇ったりすると自分が「何か気に障るようなことをしたかな?」などと考えてしまうのです。繊細で優しい女性は相手の表情から感情を読み取ってしまうのですね。
もうこれは自分の性分だと思って認めた上で、「あっまたママ友を必要以上に気にしすぎている」と気が付いたら意識的に切り替えるようにしています。
ママ友の機嫌まで自分が責任とろうしなくてよいのです。
くれぐれも、繊細で優しい自分を責めることのないようにしてくださいね!
自分自身のためにも、スルーをして省エネの付き合い方を選択してみましょう。
3. 無理して自分を装っていませんか
ママ達の心理として「子どもの親である自分が嫌われたら、子どもの人間関係に影響する」というのもありますよね。
子ども同士は仲が良いのに、「自分が仲良くないから、お家にお呼ばれしなかった」なんてこともよく聞くことです。
そんな寂しい思いを子どもにはさせたくないと思って必要以上に「良いママ」「しかっりしたママ」を演じていませんか?
家に帰ったらどっと疲れて、子どものちょっとしたワガママにもイライラしてしまって罪悪感なんてことも。
子どもが小さいと、親の人間関係は子どもの人間関係に影響すると思いがちですが、子どもはその日の気分で思い思いに遊ぶお友だちをかえながら遊ぶことの方が多いのです。
小学生になれば、子どもたちは気の合う子を自分で見つけ、約束して遊びます。
ママ友の輪からはみ出さないようにと無理に付き合ったりするよりも、自分がこのママと話してみたいなと思う人を見つけてみることに意識を向けると、自分を装うという気持ちが楽になっていきますよ。
子ども達は、ママが人との付き合いを楽しんでいる姿から「他の人とのコミュニケーションって楽しいんだな」と学ぶことができれば、自分から気の合うお友だちを見つけて楽しむことができますよ。
4.迷惑をかけてはいけないと思いすぎていませんか
迷惑をかける=悪いことだと過度に思い過ぎてしまっていることも原因の一つです。

子どものことから「しっかり者」と言われているママは特にこの傾向がありますよ。
「子どもが、他の子へ迷惑をかけるようなことをしていないか」に気を張りつめていませんか。
このようなタイプのママは例えば乳幼児期にはありがちなお友だちとの小さなトラブルでも「うちの子が迷惑をかけてしまったのではないか・・」と考え、必要以上に委縮してしまうのです。
子どもはまだまだ発達途中。迷惑をかけたり、かけられたりしながら成長していくものです。そんな経験をしないで大人になった時の方が心配です。迷惑をかけたり、かけられたりした時には「どうしたらよいか」「どうしたらよかったのか」を考えるチャンスなのです。
親が「迷惑な行為」に対して文句や不平不満をいうだけではなく、お互い気持ちよく過ごすためにはどうしたらよいかということを考える姿勢を見せるほうが、よっぽど有益です。
5.子どものためにママ友を作らなくてはいけないと焦っていませんか
これといって話題がみつからないのに「子どものため」という大義名分で無理をして話そうとすると疲れるものです。
ママ友がいると情報交換ができるといったメリットもありますが、だからといってママ友がいなければ子育てができないかといえばそうではありません。
もしママ友が負担やストレスの原因になっている場合、一人でも大丈夫だという気持ちを持つことも大切です。
子供は自然に成長していくもので、数年後にはママ友の情報などは不要になっているのも事実です。
そもそも身近なところでだけでママ友関係を構築しなくてもよいのです。今はオンラインサロンなど人と繋がれる場所はいくらでも自分で見つけていけますよね。
6.不要な競争心を持っていませんか
ふだんから表には出さないけれども、気持ちの中で周りの人と比較したり競争心を持ってしまう傾向はありませんか?周りの家庭と比べることで自分の立ち位置を確認する癖はないでしょうか?
ママ友に対して競争心を持っている時は意識がママ友にいってしまっています。ママ友と比べて勝ったところで一瞬は幸せな気持ちになるかもしれませんが、それは本来、自分が求める幸せな気持ちでしょうか?
競争心は人間の成長には必要なことですが、親が子どもを育てる環境の中では手放してしまった方が楽になります。
子ども自身が自分の成長途中で持つのであればそれは有益な競争心に繋がりますが、親が勝手に周りに競争心を抱いて子どもに関わることに良いことはないです。
ママは心が楽になれば気持ちにゆとりができ、子どもに笑顔をむけてあげられる時間が増えますよ。子どもの成長にはママの笑顔ほど大切なものはないと思っています。余計な競争心はいますぐ捨ててしまいましょう。
まとめ
以上、6つのポイントをご紹介しました。
子どもたちは身近な大人を見ながら、育っていきます。ママがお家で疲れた顔をしていたり、ママ友の悪口を言っていたりする姿も子どもたちは見ています。そんな様子を見て育った子どもたちは、どんな風に育つでしょうか?
また、ママの中にはママ友との付き合いを子供の世界に持ち込む人がいますが、これもやめたほうがよいですよね。子供と大人の世界はまったく別のもの。もし子供の世界に大人の関係を持ち込んだ場合、子供の精神的な成長に悪影響を与えることも考えられます。
子育ては自信満々にしているママは少ないものです。多くのママが自分の育児に対して「これでよいのかな」と悩みながら行っているのです。
お互いの悪いところを非難し合うのではなく、感謝したり褒めたりできるポイントを探し伝えあうことにエネルギーを注ぎましょう。お互いが温かい気持ちの中で高め合える、価値ある関係性を築ける自分でいることが大切なのです。