看護師の夜勤がつらい!子育て中に夜勤なしで働く方法と職場選び

看護師として働くなかで、子どもが生まれてから「夜勤がしんどい」と感じるようになった方は少なくありません。

独身時代は当たり前にこなせていた夜勤も、子どもができると事情が変わります。

  • 夜勤の日、子どもは誰が見る?
  • 保育園のお迎えに、夜勤明けで間に合う?
  • 子どもが急に熱を出したら、どう対応する?

仕事のことだけでなく、家庭の段取りまで考えなければならなくなるからです。

とはいえ、「子育てをするなら看護師を辞めるしかない」と思い詰める必要はありません。

看護師が働ける場所は病院だけではなく、クリニック、訪問看護、介護施設、保育園、健診機関など多岐にわたります。夜勤のない働き方を選ぶことも、夜勤の回数を減らすこともできます。

大切なのは「夜勤をする・しない」の二択で考えるのではなく、自分の家庭に合った働き方を探すことです。

なぜ子育て中は夜勤がこれほど負担になるのか

夜勤がつらいのは、単に拘束時間が長いからだけではありません。子育て中は、夜勤があることで家庭の予定そのものが大きく左右されてしまうのです。

夜勤の日、子どもを見るのは誰か

まず直面するのが、夜間の子どもの預け先の問題です。

パートナーが夜に在宅できる家庭や、近くに住む祖父母に頼れる家庭であれば対応しやすいでしょう。

一方で、次のようなケースでは夜勤の継続自体が難しくなりがちです。

  • 夫婦ともに夜勤がある
  • パートナーの帰宅が遅い
  • 祖父母が遠方に住んでいる
  • 祖父母もまだ仕事をしている
  • 夜間に頼れる人が身近にいない

子どもが急に体調を崩したときの対応

もう一つ見落とせないのが、子どもの急な体調不良です。

夜勤中に子どもの具合が悪くなったら、誰が対応するのか。翌朝、保育園から呼び出しの連絡が来たら、誰がお迎えに行くのか。こうした「もしも」を事前に想定しておく必要があります。

「夜勤があるから無理」と決めつけるより、「夜勤と家庭のサポート体制が噛み合っているか」を点検することが大切です。

夜勤なしで働くことはできるのか

看護師だからといって、必ず夜勤をしなければならないわけではありません。勤務先によっては日勤のみで働ける求人も多くあります。

  • クリニック
  • 訪問看護
  • 介護施設
  • 保育園
  • 健診・検診機関
  • 外来
  • 日勤のみの病院勤務

ただし注意したいのは、「夜勤なし=必ず子育てしやすい」とは限らないという点です。

夜勤がなくても、勤務終了時間が遅い、残業が多い、土曜勤務があるといった条件が重なれば、両立はやはり難しくなります。夜勤の有無だけでなく、一日の生活リズム全体をイメージして職場を選ぶことがポイントです。

夜勤なしで働ける職場を比較する

クリニック

夜勤がない職場が多く、検討しやすい選択肢の一つです。ただし診療時間はクリニックによって差が大きく、午前・午後の二部制で午後の診療終了が遅くなることもあります。保育園のお迎えがあるなら「実際に何時まで拘束されるのか」を必ず確認しましょう。

訪問看護

日勤中心で働ける職場が多い一方、オンコール体制を敷いている事業所もあります。「夜勤がないから大丈夫」と思っていたら、実は夜間の電話当番があった、というケースも珍しくありません。転職前には以下を確認しておきたいところです。

  • オンコールの有無
  • 担当する回数
  • 実際の呼び出し頻度
  • 土日勤務の有無
  • 勤務終了時間

介護施設

夜勤がない働き方ができる施設もありますが、夜間対応の方法やオンコールの有無は施設ごとに異なります。「介護施設なら夜勤なし」と決めつけず、求人ごとに確認する姿勢が必要です。

保育園

夜勤なしで働きたい看護師にとって選択肢の一つです。子どもたちの健康管理やけが・体調不良への対応など、医療機関とは異なる役割を担います。自分自身も子育て中であれば、子どもとの関わりを身近に感じながら働ける点を魅力に感じる人もいるでしょう。ただし勤務時間や仕事内容は保育園によって差があるため、「必ず定時で帰れる」とは限らない点に注意が必要です。

「夜勤なし」だけで転職先を決めないほうがいい理由

夜勤がなくなれば、子育てとの両立がすべて解決するわけではありません。ここは転職を考えるときに見落としやすいポイントです。

たとえば、夜勤はなくなったものの毎日18時まで勤務であれば、保育園のお迎えに間に合わないかもしれません。

反対に、夜勤は月に1〜2回あるものの家族が対応でき、日勤の日は定時で帰れるという働き方のほうが、家庭によっては続けやすいこともあります。

つまり、「夜勤がある=子育てと両立できない」わけでも、「夜勤なし=必ず両立できる」わけでもありません。自分の家庭の事情と、職場の勤務条件がどれだけ噛み合っているかを見極めることが大切です。

祖父母のサポートの有無で選択肢は変わる

このあたりは家庭によってかなり事情が異なります。

祖父母が近くに住んでいて、夜勤の日に子どもを見てもらえる、保育園のお迎えを頼める、子どもの発熱時に対応してもらえるといった状況であれば、夜勤を続けるという選択肢も現実的になります。

一方、祖父母が遠方に住んでいたり、まだ仕事をしていたりしてほとんど頼れない家庭では、夜勤のある職場を選ぶこと自体が家庭への負担になりかねません。

転職を考えるときは、「自分は夜勤ができるか」だけでなく「我が家は夜勤に対応できるか」という視点で考えてみるとよいでしょう。似ているようで、実はまったく違う問いです。

保育園との相性も忘れずに確認する

子育て中の看護師にとって、保育園は仕事を続けるための重要なインフラです。

夜勤をなくすために転職した結果、勤務時間や勤務日数が変わる場合は、保育園の利用継続についても確認しておく必要があります。

保育所などの利用調整基準は自治体によって異なり、就労時間が指数や調整項目に反映されることがあります。「転職したら今の保育園をそのまま利用できるのか」については、転職前に自治体へ確認しておくと安心です。特に正社員からパート勤務へ切り替える場合は、条件が変わりやすいため注意しましょう。

夜勤を完全になくす以外の選択肢もある

「夜勤がつらい」と感じたときの選択肢は、「続ける」か「辞める」かの二択だけではありません。

  • 夜勤の回数を減らす:月に何度も夜勤をしているなら、回数を減らせないか相談する
  • 日勤中心にする:同じ職場でも勤務形態を変更できる場合がある
  • 日勤のみの部署へ異動する:病院によっては外来など日勤中心の部署もある
  • 夜勤のない職場へ転職する:クリニックや訪問看護、保育園など
  • 一時的にパートにする:子どもが小さいうちだけ勤務時間を減らし、成長に合わせて働き方を戻す

「夜勤なし」にすると給料はどうなるか

夜勤をやめるときに気になるのが収入面です。夜勤手当がなくなることで、月の給与が変わる可能性があります。

「夜勤をやめたい」という気持ちだけで決めるのではなく、「夜勤をやめた場合、我が家の家計はどうなるか」まで考えてみましょう。

たとえば、現在の手取りが月30万円で夜勤手当が月5万円含まれている場合、夜勤をなくして手取りが25万円になったとき、その5万円分をどう埋め合わせるかを考える必要があります。

一方で、夜勤をなくすことで、子どもの送迎がしやすくなる、家族との時間が増える、家事の負担が減る、仕事を長く続けやすくなるといった変化も期待できます。給与の金額だけでなく、家庭全体の負担と収入のバランスで考えることが大切です。

転職前に「夜勤をなくしたい理由」を整理する

「夜勤がつらい」と感じたら、もう一歩だけ掘り下げてみましょう。

  • 夜勤そのものがつらいのか
  • 夜勤の日に子どもを預けるのが大変なのか
  • 夜勤明けの生活が家庭に負担をかけているのか
  • もしかすると、夜勤よりも残業や通勤時間のほうがつらいのか

原因によって選ぶべき転職先は変わってきます。ここを整理してから求人を探すと、条件を必要以上に絞りすぎずに済みます。

子育て中の看護師が職場を選ぶときのチェックリスト

転職先を探すときは、以下の項目を一度書き出してみると整理しやすくなります。

勤務条件

  • 夜勤はあるか
  • 夜勤は月に何回か
  • オンコールはあるか
  • 勤務時間は何時から何時か
  • 残業はどのくらいか
  • 土日勤務はあるか

子育てとの両立

  • 保育園のお迎えに間に合うか
  • 子どもの急な発熱時に休めるか
  • 子育て中の職員はいるか
  • 時短勤務は可能か

家庭のサポート体制

  • 祖父母に頼れるか
  • 夜勤の日は誰が子どもを見るか
  • パートナーと送迎を分担できるか
  • 病児保育など他のサポートを使えるか

収入

  • 夜勤をなくすと収入はいくらになるか
  • 手取りはどのくらい変わるか
  • 転職後の家計は成り立つか

こうして書き出してみると、「夜勤なしにしたい」という一つの希望だけでなく、自分の家庭に本当に必要な条件が見えてきます。

夜勤をやめることは「キャリアを諦めること」ではない

看護師として働いていると、「夜勤ができないと一人前じゃない」「夜勤をやめたらキャリアが止まる」と感じてしまうことがあるかもしれません。

しかし、看護師の活躍の場は病棟だけではありません。働く場所が変われば、身につく経験も変わります。

クリニックなら外来での経験、訪問看護なら在宅看護、保育園なら子どもの健康管理、介護施設なら高齢者の生活を支える看護。夜勤をしないことを理由に「看護師としての働き方を狭めてしまった」と考える必要はありません。ライフステージに合わせて働き方を変えることも、立派なキャリアの選び方の一つです。

まとめ|夜勤をなくすことより「続けられる働き方」を考えよう

子育て中の看護師にとって、夜勤は大きな悩みの種になりがちです。しかし解決策は「看護師を辞める」ことだけではありません。

  • 夜勤を減らす
  • 日勤中心にする
  • 部署を変える
  • クリニックへ転職する
  • 訪問看護を選ぶ
  • 保育園など別の場所で働く
  • 一時的にパートにする

このように、いくつもの選択肢があります。

そして一番大切なのは、「夜勤がない職場」を探すことではなく、「自分の家庭が無理なく続けられる職場」を探すことです。

祖父母などのサポートはあるか。子どもの保育園はどうするか。勤務時間は送迎に間に合うか。夜勤をなくした場合、家計はどうなるか。

一つずつ考えていくと、自分に合った働き方が見えてくるはずです。「今の働き方がつらい」と感じたときは、すぐに辞めると決めるのではなく、まずは自分にどんな選択肢があるのかを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

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