もうすぐ育休も終わるけれど、「子どもが小さいうちは、保育園からのお迎え要請の電話が多くて落ち着いて仕事ができなかった」っていう先輩ママたちの話を聞いて不安
これから子どもを保育園に預けて働く予定のママにとって、保育園からの「急なお迎え要請」とはどんな時なのか、どのように対応したらよいのかなど気になるところではないでしょうか?
保育園が保護者にお迎えのお願いをする多くの理由は子どもの体調不良によるものですが、普段から準備しておかないと、呼び出し電話があったときに慌ててしまいます。
保育園で働いていると、お迎え要請をお願いすることは珍しいことではありません。特に3歳児ごろまでは免疫力も弱いので、「誰にでもおこりえること」として心構えをしておくことは大切です!
本記事では、これから保育園に入園をする方に向けて、保育園からの呼び出し基準や、急な呼び出しにも対応できるように普段から準備できること、実際に呼び出し電話があったときの対応についてご紹介します。
保育園の呼び出しはどんなときに来る?
どんなときに呼び出される可能性があるのかイメージしておくだけでも心の準備ができるものです。
発熱
保育園から呼び出しの理由で最も多い理由は、「子どもの発熱」です。
一般的には37.5度をボーダーラインとしている保育園が多いでしょう。越えると
「○○ちゃん、実測で○○度ありますので、お迎えをお願いできますか?」
と看護師や担任などから連絡がきます。「お迎えできますか?」と聞かれても、原則、お迎えは必須だと心得ておきましょう。
また、「発熱後は24時間、家庭で様子をみること」と決まりを設けられていることも多いですが、働くママたちは「そうはいっても仕事を休めない」という事情から、翌朝に熱が下がっていると登園させる家庭も少なくありません。
しかし、子どもの熱は朝は下がって、夕方上がりやすい傾向があります。翌朝、熱が下がって預けたら、また「お熱が高いです」と電話がかかってくることもよくあることです。
朝は元気に登園したのですが、担任の先生から「給食の食べ方がいつもと違うなと思って体温を計ったら熱がありました」と電話がかかってきました。
嘔吐・下痢
・嘔吐や下痢が2回以上続いている
「○○くんが給食中に大量に吐いてしまいました。今のところ熱はありませんが、クラスで何人か嘔吐や下痢で休んでいる子がいるので、早めにお迎えをお願いします」
と電話がありました。
ケガ
「保育園の活動中に、つまずいて上唇小帯をきってしまったかもしれないので病院に連れていきますがいいですか?」
と連絡がきたことがあります。保育園で病院に連れていってもらいましたが、その日は早めに仕事を切り上げてお迎えにいきました。
感染症の疑い
クラスの半分くらいがコロナの陽性で休んでいるということで、早めのお迎え要請と「明日から○日まで登園停止になります」と連絡がきたことがあります。早くお迎えに行かないとという焦りと、登園停止期間の仕事の引継ぎでバタバタしてしまいました。
台風などの災害時
「台風の影響で保育園近くの川が氾濫危険水位レベルになりそうなので早めにお迎えに来てください」と連絡がきました。
今は、保育園と保護者の連絡ツールにアプリを使用しているところも多いので、いっせいに早めのお迎え要請依頼の発信がされることも多いです。
休憩中など、保育園からの連絡をまめに確認しておくことも大切ですよね
いつもと様子が違う
・熱はないけれども咳込み激しくて苦しそう
・蕁麻疹が出てきた
子どもの様子に異変が感じられた場合も、「絶対ではないけれども、早めに降園した方がよさそう」と判断された場合、早めのお迎え要請の電話を受けることもあります。
「○○ちゃんは元気ですが、お腹に蕁麻疹がでてます。保育園の後に受診することもあると思って、早めに連絡をしました。」という電話がありました。
保育園からの呼び出しに備えてやっておくとよいこと
小さい子どもはまだ免疫力も弱く、また保育園は集団生活の場で過ごしている以上、急な発熱やケガや感染症への罹患などを避けることはコントロールできません。
保育園からのお迎え要請は「誰にでもあること」という認識のもと、少しでも落ち着いて早く対応できるように、事前に準備できることをご紹介します。
日ごろから職場で業務の共有をするようにしておく
上司や同僚も、急な休みや早退は子どもが小さいうちは「しかたがないこと」とは思っています。
しかし急なことであるが故に仕事に影響が出てしまい、誰かにしわ寄せがいってしまうのは事実。普段から仕事の進行状況を共有するようにして、書類なども誰が見もわかりやすく分類して置いておくようにします。
マニュアル化できるものはしておくことで、お迎えを急がなくてはならない時の引継ぎ時間を短縮することができます。
普段から、上司や同僚を良い関係性をつくることを意識することも大切です。「子どもがいるのだから当たり前」という態度ではなく、謙虚に振る舞うことで周囲も協力してくれるはずですよ。
夫婦でスケジュールを共有する
保育園は緊急時には、入園時に家庭から提出された緊急連絡先の優先順位に沿って連絡をいれていきます。入園時に、緊急時に対応するのは誰なのかということを決めておきましょう。
いつもはママに一番に電話がかかってくるようになっていても、
預ける時に「今日、何かあった場合は、父の携帯に電話をお願いします」
など、担任の先生に伝えておくことでスピーディに対応することができますよね。
夫婦でお互いの仕事のスケジュールを共有するアプリを使っている家庭も多いようです。
すべての予定を入力しないまでも、「どうしてもこの日は対応できない」という日をお互いが把握しておくことで、どちらかに偏りすぎていないかなども可視化でき、お互いに思いやりを持ちやすくなるのではないでしょうか。
祖父母などに協力をお願いする
保育園の呼び出しは、必ずしも夫婦のどちらかが対応する必要はありません。祖父母など頼れるのであれば日ごろから子どもや保育園の様子を伝えるようにして
「どうしても夫婦で対応ができない時にはお願いします」
と伝えておきましょう。肉親であっても、お迎えしてもらうことを当然と思う気持ちでいるといつか関係性が崩れてしまますよ。
ただし、ケガをして病院での処置が必要になる場合などは親の許可が必要となることも発生しますので、夫婦で調整しましょう。
ファミリーサポートに登録をしておく
自治体が運営しているファミリーサポート制度も頼りになります。通称、ファミサポさんは、簡単にいうと有償ボランティアさんで子育てなどで困っている人を助けてくれる制度です。
ただし、有資格者だけではなく、急な依頼であったり病気の子の看病をお願いするには不向きかもしれません。
ベビーシッターに登録する
病児保育対応のベビーシッターさんにお願いする方法もあります。
祖父母やファミサポの場合は、対応する側の都合が合わないことも考えられるため、緊急時に確実にお願いできるとは限りません。
ベビーシッターであれば、病児保育に限らず、お迎えが遅くなりそうな時や習い事に連れていってもらいたいなどにも対応してもらうことが可能になります。
いざという時にためにベビーシッターの登録はしておくといいですよ。自分の家族以外にも安心して頼れる人がいると思うだけで、ワーママのストレスはぐんと減りませんか?
ただし、保育園にお迎えにいってもらう場合などは、あらかじめ保護者が申請をしておき、当日は身分証明などを求められるなど園によっての決まりがありますので確認しておきましょう。
保育園の呼び出しを受けた時の対応手順
保育園からお迎え要請の連絡があった場合はどうしたよいのでしょうか?
対応手順をご紹介したいと思います。
手順1 上司に報告
個人の携帯に電話がかかってくるよりも、会社に電話がかかってきた方が、常にスマホを気にしていなくてもいいし、周りも事情が察しやすいので緊急連絡先の1番目には職場の電話番号を登録していました。
保育園からのお迎え要請があったら、まずは上司に報告です。
残っている仕事があるならば、引継ぐのか明日以降でも大丈夫なのか、引継ぎが必要な場合は手早く対応します。
「わからないことがあったらいつもでもLINEをください」などと伝えておくと、引き継がれた人も安心ですよね。
手順2 会社をでたら保育園に到着時間を連絡
手早く引き継をおこない、会社を出たら保育園に到着時間を連絡することで、保育園も保育体制の予測をつけることができ、子どもも安心します。
保育園では病児がでた場合、他の子どもたちへの感染を避けるために、別室で看護師や保育士がついてお迎えを待っています。病気の時は子どもも不安なので「ママ、何時にくるの?」と聞く姿も頻繁にみかけますよ。
手順3 病院の空き状況を確認
保育園に向かう間に、かかりつけ医のWEBサイトで病院の空き状況を確認して、事前に予約を取っておくことでお迎え後の行動の予測がたちやすくなります。
保育園帰りに病院に寄ることができるように、常日頃から子どもの医療証と保険証は持ち歩くようにしていました。
手順4 お迎え
子どもの引き取り時には、園での体調や症状をしっかりと聞いて、病院で聞かれた時に答えられるようにしておきましょう。保育園で流行っている感染症がないかも確認しておくと受診の時に役にたちます。
手順5 病院を受診
お迎え後、子どもが思ったよりも元気だと「病院受診するほどでもないか・・」と思う時もあるかもしれません。しかし、自己判断は危険ですので、できる限り病院を受診しましょう。
保育園で流行っている感染症があれば伝えるようにします。登園許可証が必要な病気であれば医師の指示に従ってお休みをしましょう。
次の登園時には、担任の先生に病院の受診結果を伝えるようにします。
手順6 明日以降のシュミレーションをする
帰宅したら消毒をしっかりと行い、ゆっくり安静に過ごすようにします。
発熱があった場合、原則、24時間は登園しないというルールを設けている園は多いでしょう。
どうしても仕事に行かなければならない時は、夫婦どちらが子どもの面倒を見れそうかを打ち合わせしておきます。
翌日の午前中に、どうしても抜けられない会議が入っていたので、午前中はパパが子どもをみて、午後から私に交代した日もありました。
夫婦、祖父母で対応できない場合は、病児保育施設や病児にも対応してもらえるベビーシッターを早めに確保をしておきましょう。
保育園からの電話に気づかなかった、対応できない時はどうなる?
先にも説明したように、子どもの体調不良などで保護者に連絡をとる場合は、家庭から提出された緊急連絡先の優先順位に従って連絡がきます。
携帯番号しか登録していなかった場合、仕事中に連絡があっても気づかない時がありますよね。連絡がつかない時には優先順位が2番目、3番目の人にかかってきます。
時には、どうしても、誰もすぐにはお迎えに対応できませんという日もあるかもしれません。
すぐにお迎えにいけない場合どうなるのでしょうか。
「お迎えにくるまで保育士か看護師がずっと看病をしてくれている」
です。一人の子どもにずっと先生がつきっきりになってくれている状況です。
すぐにお迎えに来れない状況を保育園と連絡がついていれば、何度も「お迎えに早く来てください」などと連絡がくることはありませんが、どんどん熱があがってくるようであれば、再度、お迎えの促しの電話が入ります。
子どもの体調も心配ですし、保育園のことを考えると、申し訳ない気持ちになってしまいますよね。
まとめ
子どもの体調不良は突然やってくることが多いです。保育園からのお迎え要請は、予測が難しい上に、緊急の対応が必要となるため、働くママ達の悩みの上位にあがります。
できるだけ早くお迎えにいってあげるためにも、日ごろから職場の人と、業務の進捗状況をまめに共有したり、良好な関係性づくりに努める必要があります。
また、夫婦で対応できない場合を想定して、ファミサポやベビーシッターなど、頼れる先を複数つくっておくことも大切です。
子どもが小さいうちは、想定以上の呼び出し回数にイライラしたり落ち込んだりしてしまうこともあるかもしれません。
年齢があがるにつれ子どもの体調不良での呼び出しの回数はグンと減りますので、不安になりすぎずのりきっていきましょう。