
「仕事も育児も大切にしたいけれど、毎日が戦争のよう…」
「子どもの体調不良で会社を休むたび、申し訳ない気持ちでいっぱい」
「夫の協力が得られず、ワンオペ育児に疲れ果てている」
現代日本では共働き家庭が70%を超え、多くのママたちが仕事と育児の両立に奮闘しています。育休から復帰し、ワーキングマザーとして新たなスタートを切ってみると、想像以上の困難に直面することも少なくありません。
保育園の送迎、家事、学校行事…すべてをこなそうとするうちに、心の余裕がなくなっていませんか?
この記事では、仕事と育児の両立に悩むママたちに向けて、次のポイントをご紹介します:
- ワーママが直面する現実的な課題
- 知らないと損する会社の支援制度
- 日々の負担を軽減する実践的な工夫

新たな価値観を取り入れると、毎日の生活がより楽しくなりますよ!
働くママが、家庭と育児の両立を不安に思う瞬間

仕事と家庭の両立って存在するの!?
男性の育児休暇の積極的な取得のすすめなど、一昔前に比べたら制度上は整ってきているように感じますが、現実はまだまだ仕事と家庭の両立に悩んでいるママは多いです。
具体的にどんなことに「仕事と家庭の両立は無理ではないか」と強く不安に感じているのでしょうか。
体力的・時間的な限界
多くのワーママが最初に直面するのは、圧倒的な時間と体力の不足です。
朝は慌ただしく子どもを保育園に送り、仕事に集中し、夕方には疲れた体で子どもを迎えに行き、帰宅後はすぐに夕食の準備…。休む間もなく続く毎日のタスクに、特に週末にかけては体力の限界を感じることも珍しくありません。
子どもが習い事を始めると、さらに送迎の時間も必要になり、分刻みのスケジュール管理が求められます。限られた時間の中で優先順位をつけ、効率よく動くスキルが必要とされるのです。
子どもの急病時などに職場で肩身が狭い

また保育園からお呼び出しの電話がかかってきちゃった
乳幼児や小学生の子どもがいると「子どもが発熱をした時やケガをした時に休みにくい」というのも大きな悩みの一つです。
子どもは急に熱を出したり体調を崩したりするもの。特に冬場は風邪やインフルエンザなどが保育園、小学校で流行します。
兄弟がいると順番に病気になってしまうことも多く、看病している間に自分も菌をもらってしまいダウンしてしまうこともよくあることです。
仕事に何日も穴をあけてしまうことで他の人へ負担がかかってしまうのが分かるので、子どものこととは言え何日も休むことを肩身が狭く感じてしまうものです。
子どものペースに向き合う時間が少ないことへの罪悪感
仕事と育児で時間に追われながらも、「もっと子供の傍にいたい」「子供と一緒に過ごしたい」と思うのが親心。
そうは思いながらも仕事から帰れば慌てて子どもに夕食を食べさせお風呂に入れて寝かしつける・・毎日が戦争のような状態です。
限られた時間で全てをこなし、家事をしなければいけないため子どものペースにゆっくり合わせてあげることもできません。
教育上よくないとわかりつつ「早く、○○しなさい!」と急かす言葉を使ってしまう。
「これでよいのだろうか・・」と今の生活を続けていくことに不安や子どもへの罪悪感を持ったりしているママも多いのです。
学校から問題行動を指摘されたり、周りから「子どもがかわいそう」などどと言われるとより自分を責めてしまうようです。

私も子どものペースを大切にする大切さを知っている分、できていない自分の子育てを責めてしまう時もたくさんありました・・
小学校の行事や役員の仕事のスケジュール調整
「小1の壁」という言葉があるように、学童保育は保育園のように延長保育がないため、仕事との両立を難しく感じるママも多いものです。
また、小学校の行事は、ほとんどが平日におこなわれます。公開授業や保護者会、読み聞かせ、係の仕事・・学校の行事に参加するには、会社を休んだり半休を取得することになり、月に何度も休みにくいと感じる働くママも多いのが現状です。
知らないと後悔するワーママが利用できる会社の制度
ワーママの時間的、肉体的的な負担を少しでも軽減するために、法律で定められている制度をきちんと知って、活用していく必要があります。
上司が会社の制度に疎い場合など、見落とされがちな制度もありますので、後で知って損をしたとならないように解説していきます。
短時間勤務
「短時間勤務」とは、一日の勤務時間を通常よりも短縮した働き方です。フルタイムで働いていた、3歳未満の子どもを持つ人は勤務時間を原則6時間に短縮できます。
3歳以上は企業によってかわる
勤めてから1年以内の人、働く日数が週に2日以内の人は使用できない
看護休暇
子の看護休暇は、就学前の子どもが怪我をしたり病気になったときに看病のために取得できる休暇制度です。
子ども1人につき5日間/年、2人以上は10日間/年
ケガや病気だけでなく予防接種や健康診断を受ける時にもOK
無休か有休かは会社による
育児時間
1歳未満の子どもの親が、保育園の送迎や子どもの病院付き添いなど育児に関する理由で、1日2回、各30分まで休憩時間を請求できる制度です。
1日1回、1時間にまとめることも可能
原則無給
所定外労働の制限
雇用契約で決まっている労働時間を超えての残業が免除される制度です。
1か月前に会社に申請
1回の申請で最長1年間
時間外労働の制限
前述の「所定外労働の免除」と似た制度として、「時間外労働の制限」という制度があります。
1か月前に会社に申請
1回の申請で最長1年間申請できる
頼れる人、施設、物をフル活用する

探してみると頼れる人や施設、物はたくさんあるもの
ワーママが、肉体的、精神的負担を軽減するためには、会社の制度を利用するだけでなく、上手に頼り先を広げていくスキルや悩まない思考法を身につけることも上手にワーママ生活を乗り切るコツでもあります。
家族にわかりやすくお願いする
家族の協力なしにワーママはやっていけません。
上手にわかりやすくお願いするために、家事も育児もタスクを見える化して家族と共有することが大切です。
特に男性は言わないとわかりませんし、本人的にはやっているつもりであることも多々あります。
「言わなくてもわかるでしょ」という妻の不機嫌さに嫌気がさして帰りがどんどん遅くなるという話もよく聞く話です。
家族以外の頼れる先をたくさんみつけておく
また家族以外にも頼れる先を沢山みつけておくと、心にゆとりができます。
保育園だけでなく、病気の時に頼れる病児保育や(病児用の)ベビーシッター会社に登録しておくと、長期で会社を休んで肩身がせまい・・なんていう思いから解放されます。
女性は精神的に強く1人で頑張ってしまいます自立とは自分一人で何でもこなすことではありません。頼れる先をできるだけ確保しておき、上手に頼りながら乗り越えていくことも大切です。

以前女優の杏さんの一人でかかえない育児についても記事にしました!
時短家電や宅配サービスの利用

掃除は毎日やらなくたっていいんだよ。笑顔が優先!
家事の負担を減らすための便利なツールやサービスを積極的に取り入れましょう。
- 時短家電: 自動調理器、食洗機、ロボット掃除機など
- 食事準備の工夫: ミールキット、冷凍作り置き、宅配食材サービス
- 買い物: ネットスーパー、定期宅配サービス
お惣菜を利用することへの罪悪感は不要です。時間を買うことで子どもとのコミュニケーションに充てられるなら、それは賢い選択と言えるでしょう。
職場の理解を得るために努力をする
子どもの熱などでたびたび休んでしまうので肩身がせまい・・と感じていると、職場での居心地が悪くなりますよね。そんなママは周りの理解を得られるように努力をしていきましょう。
効率よく仕事をこなしていく工夫や常日頃から連携を大切にするなどです。また、周りへの感謝も忘れてはなりません。
育児中だから迷惑かけても仕方ないと思っていては周囲の理解は得られませんよね。言葉には出さなくても心の中でそう思っていると周囲には雰囲気で伝わるものです。
大変な状況ではありますが、職場では、「いつもありがとう」「昨日は早退してすみません」といった言葉をかけることで、人間関係がスムーズになります。
人間関係が良好であれば、周りも協力的になってくれますよ。
心のゆとりを取り戻すために
完璧を求めすぎない
真面目なママほど、すべてを完璧にこなそうとして自分を追い詰めがちです。時には「まあいっか」と割り切る気持ちも必要です。
- 掃除は毎日しなくてもOK
- 手作り料理にこだわりすぎない
- 子どもの習い事は厳選する
- SNSの理想的な親子像と比較しない
自分で自分を追いつめないということも、働くママとしてやっていく大切な考え方です。
新しい働き方の検討
産休、育休を取得後にもとの職場に復職をする方は多いでしょう。慣れた職場とはいえ、子育てをしながら働くには、今までとは同じようには働けません。
同じ職場だからこそ、以前はできていたことが「できない」という方に意識がフォーカスしてしまうかもしれません。
現在の職場で働きづらさを感じるなら、働き方を見直すことも選択肢の一つです。
- リモートワーク: 通勤時間削減、急な対応がしやすい
- フレックスタイム: 子どものスケジュールに合わせやすい
- 時短正社員として転職: より柔軟な働き方ができる会社へ
「この職場でなければ」という思い込みから解放されると、新たな可能性が見えてくるかもしれません。
信頼できる転職エージェントに相談することで、育児と両立しやすい職場の情報を得ることができます。

今の自分に合う働き方を求めて転職活動をすると、見えなかった新しい世界が見えてきますね!
まとめ
ワーママとして成功するカギは、すべてを一人で抱え込まないこと。会社の制度をフル活用し、家族や周囲を巻き込みながら、自分らしい両立の形を見つけていきましょう。
完璧を目指すのではなく、家族全体が笑顔でいられる環境づくりを優先することが大切です。時には手を抜くことも、助けを求めることも、自分の働き方を見直すことも、すべては家族の幸せのための選択肢なのです。
感謝の気持ちを忘れず、周囲に支えられるママでいれば、仕事も育児も心軽やかに楽しむことができるはずです。