保活|役所にはいついく?聞くこと6選と知っておくべき保育所の種類

質問者さん
質問者さん

初めての保活。何から始めたらいいのかわからない

役所にいくといいって言われたけれども、わからなすぎて説明についていけるか心配

本記事ではこんなお悩みを解決します。

保活はネットの口コミやWeb閲覧だけではすまないのが悩ましいところ。小さなお子さんを連れての保活は時間のやりくりが大変だからこそ、効率的に活動して的確な情報を得たいものです。

保活を思い立ったら、まずはお住まいの役所に行って情報を得ることをおすすめます。

なぜなら、保育園の手続きやスケジュールは、自治体によって異なるからです。役所の保育支援課の窓口に行き、保育コンシェルジェや職員に相談するすることで、的を得た情報を「早く」「詳しく」知つことができます。

せっかくの役所での相談時間が無駄にならないように、事前情報を取り入れたうえで質問するべきポイントをまとめておくことがカギになります。

この記事では
✔役所で聞く前に、あらかじめ調べて知っておいた方がよいこと
✔役所で聞くべきポイント
についてご紹介します
さくらこ
さくらこ

子育て支援員のさくらこです。小さな子どもを連れての保活は大変ですよね。あらかじめ調べて、質問をまとめておくことで、帰ってから「聞きそびれた」ということが防げますよ。

 

役所に行く前に知っておきたいこと

役所に「全くわからない」状態でいくと、説明され入ってくる情報が多すぎて、自分たちでは調べられない必要な情報までいきつかない可能性もあります。

相談に行く前に、知っておくことで「本当に知りたい内容」を的確に得ることにつながります。

ではどのようなことを知っておいた方がよいかを解説していきます。

申し込みから入園までの大まかな流れを知っておく

役所で聞く前に、役所のホームページなどから入手できる「保育園入園の案内」や「保育利用の手引」などを確認しましょう。

申し込む時期から入園決定までの流れや、申し込み時に必要な書類などがわかります。

また、調整指数にかかわる保育要件などについても記載されています。

手引きを読みながら、自分の点数がどのくらいなのか大まかでいいので計算して知っておく必要があります。点数計算の細かい部分については役所にいって一緒に確認してもらいましょう。

 

さくらこ
さくらこ

役所の書類ってちょっとわかりづらいですよね・・。なので、入所申し込みから結果発表までの流れや、保活のしくみを一通り頭にいれておくというくらいで大丈夫ですよ。

 

認可保育園以外の保育園の種類を知っておくと視野が広がる

保活というと「認可保育園に入れるかどうか」ということになりがちですが、認可以外の保育施設の特色をあらかじめ知っておくことをおすすめします。

自分の希望と状況に合う保育園を見つけるためには認可保育園以外の選択肢も広げておいた方がよいです。

下記で認可保育所とそれ以外の保育所の種類を解説します。

1 認可保育所

自治体が運営する公立保育園と、企業や社会福祉法人などが運営する民間の私立保育園があります。

保育室の面積、保育士の配置人数、給食設備、防火基準など国が定めた基準をクリアした施設になります。

就労・病気・障害・就学等保育を利用する必要性がないと利用はできなく、また原則として各自治体に在住している人が利用対象になります。

保育料は保護者の収入に応じて自治体が決定します。幼児教育保育無償化の制度により3歳~5歳の子どもについては保育利用料が全額無償になります。(副食費・帽子代・延長料金等は別)

 

2 無認可保育所(認可外保育施設)

認可保育園に国の設置基準を満たしていない関係で、認可されない施設を無認可施設といいます。

無認可と表現されていますが、各都道府県知事の許可は得ており、自治体の立ち入り調査もあります。

保育方針が特徴的だったり保育時間が長めだったりと独特の運営がされているところが多いです。

保育料は各保育所が設定しています。幼児教育保育無償化により3歳児以上は月額3万7千円の助成が受けらますがそれ以上は有料になります。

 

3 認証保育所

東京都が独自に設置基準を設け、民間企業や個人がその設置基準に沿って設置した保育所です。

法的には認可外保育所になります。保育料の設定は各保育所になりますが上限が定められています。幼児教育保育無償化により3歳児以上は月額3万7千円の助成が受けらますがそれ以上は有料になります。

 

4 認定こども園

幼稚園と保育園両方の良さを持ち、教育・保育を一体的に行う施設。幼稚園は文部科学省・保育園は厚生労働省が管轄ですが認定こども園は内閣府が管轄になります。

保育料は国が定める上限額の範囲内で自治体ごとに設定されています。幼保無償化も適用されます。一つの園の中に幼稚園部分と保育園部分があり、どちらを利用できるのかは、子供の年齢、両親の就労状況により異なります。

認定こども園には大きく分けて4つの種類があります。

①幼保連携型
幼稚園の機能と保育所の機能のどちらも兼ね備えたタイプで、月曜日から土曜日まで一日11時間開園。小学校入学までスムーズにいくように教育をしていく。認定こども園では一番基本的なタイプ。

②幼稚園型
幼稚園がベースとなったタイプ。3歳以上の幼児を対象とする幼稚園の機能に対して、乳児を預かる保育所の機能がプラスされています。土曜日が休みであったり、一日の保育時間が11時間に満たないところもある。

③保育所型
認可保育所がベースとなったタイプ。幼保連携型と同様に一日11時間、土曜日も開園。基本的には保育所のように保育が必要な乳幼児がメインですが、保育を必要としない幼児についても受け入れ可能。

④地方裁量型
認可外保育園だった施設が自治体によって認可されたことで認定こども園へと変化したタイプ。駅ナカや職場のビルの中などに設置されていることが多い。

 

5 企業主導型保育施設

企業主導型保育園とは「会社がつくる保育園」です。認可外保育施設になります。「企業主導型保育」は、企業のニーズに応じた、保育所の柔軟な設置・運営を助成する制度で、平成28年度から始まったばかりの新しい事業です。認可外保育施設ですが、国から、保育所の運営費・整備費の助成金が出ます。

企業主導型は3つのタイプがあります。

  1. 会社が設置 従業員の子どもを預かる
  2. 会社が設置 企業の従業員の子どもとその地域の子どもを預かる
  3. 保育時事業者が設置 契約した複数の会社の子どもを預かる。地域枠もある。

 

6 小規模保育施設

0歳~2歳児クラスまでの(6人以上19人以下)認可保育所の一種で国が定めた基準をクリアした施設です。

3歳児クラス以降は認可保育園に優先的に入れる枠がありますが自治体に確認が必要です。保育料は保護者の収入に応じて自治体が決定します。

 

7 家庭的保育施設

家庭的保育施設とは、保育士・教師・看護師等の有資格者で保育経験の豊富な方々による3人から5人までの家庭にいるような認可施設です。

家庭的保育者の居宅や、その他の場所(保育を行うために借りたマンションなど)の保育室で実施されていることが多いです。

さくらこ
さくらこ

最初から認可保育園を一択にすると、そのたの施設の良さを見逃してしまうことになり選択肢が限られてしまうので、最初はそれぞれの特徴を知っておくとよいですよ!

役所で聞くべきこと6選

保活のスケジュールや基準などは、市区町村ごとで異なります。近隣の市区町村の施設も検討する場合には、その自治体のルールを確認をしておく必要があります。

 

さくらこ
さくらこ

保育園の見学にこられた時に、ご自分の就労状況で「大丈夫でしょうか?」と質問されることがありますが、保育園ではお答えできないこともあるのです。

1 保育の必要性認定の基準(保育要件)

保育園は「保育の必要性」が高い家庭が優先的に入ることができます。「保育の必要性」を自治体が定めるルールに基づき点数化していくしくみです

主な選考基準
①基準指数:保育に欠ける理由による指数②調整指数:基準指数より詳細な家庭の状況を加味する指数
③優先順位:基準指数と調整指数の合計指数が同じだった場合の優先順を決める指標のこと。
基本的には申込みのご案内に書いてありますが、細かい取り決めまでは書いていないことも多いので、疑問に思ったことは予め書き出しておいて確認しておきましょう。

 

2 自分の場合、入所基準点は何点になるのか

保活では1点の差が非常に大きく入園に影響をします。利用要件の文言の認識を間違えていると点数が大きく変わり致命的になります。

家庭によって事情は様々なため、細かい部分はどのように判断されるのかまでは文書だけからではわからないものもあります。

「入園のしおり」で自分の持ち点を計算したら、認識に間違いがないか役所に聞いておいたほうが確実です。

質問者さん
質問者さん

確かに、しおりの横にいろいろな注意事項が書かれて補足はされているけれども、正直よくわからない・・

入園を希望していても、点数が高くないと入れない保育施設などは見学を進めても無駄になってしまう可能性があります。

こうしたことを避けるためにも、家庭の状況に応じて算出される点数を役所で確認しておくことが大切です。

3 待機児童の年齢別の数

自治体によって保育園への入りやすさは違います。入園の定員数や待機児童の数は、各自治体で管理しているので、役所に聞いて自分の住む自治体の状況を把握しておくことも大切です。

特に待機児童が多い地域や、入園の定員数が少ない場合には、認可保育所だけでなく、複数の施設利用の可能性を見据えた保活が必要となってきます。

最新の情報を役所で確認しておきましょう。

4 過去の内定指数

過去の内定指数がホームページ上に掲載されていない場合は役所の方に聞いてみましょう。

なぜならば、過去の内定指数を知っておくことで、入りたい園に点数が不足しているとわかったら対策をとることができるからです。

例えば、同じ保育園であっても、0歳児から入園と1歳児から入園では一般的には1歳児から入園する時の方が競争率が高く、不承諾になる可能性が高くなります。

どうしても入りたい保育園があるのであれば、「0歳児から申し込む」または「認可外施設などに預けて復帰して加点をとる」などの対策をとることができる重要な情報となります。

5 入りやすい園と入りにくい園

先述したとおり、認可保育園に入るための選考は、家庭状況をポイント化した「点数」によって行われます。

人気の園ばかりを希望していると選考に落ちてしまうことが考えられます。

「入りやすい園」と「入りにくい園」を知っておくと、バランスよく出願することができます。

もし認可保育園への入所が今の状況では難しそうであれば、上記でご紹介した認可外保育園について質問してみましょう。

各保育施設の空き情報等も含めて確認しておくことも今後の申し込みの判断基準につながります。

6 自分が希望する条件に一致する保育園

役所では総合的にみているので、それぞれの園の特徴などの情報も把握しています。

「家から近い保育園がいい」「大きな保育園がいい」などを伝えることで希望に合った保育園をいくつかピックアップしてくれます。

ネットの情報は表面的な情報であることが多いので、実際に話を聞くことで、自分だけでは気が付けなかったポイントを発見できたりします。

まとめ

保活をするにあたって全体を把握している役所での情報は是非、活用したいところです。

特に、保育要件の点数の計算方法などは保育所を見学しても教えてくれません。保育所もそこまでの情報は共有されていないからです。

自分も家庭の持ち点はどれくらいになるのか、自宅近くの保育園はどのくらいの点数を持っている人が前年度は入所できたのかなどは役所だからこそ相談できることです。

しかし実際の園での様子や施設の利用情報は、保育園を実際に見学にいかなくては知りえない情報もたくさんあります。

例えば入園してからの慣らし保育のスケジュールなどの質問は保育園ごとに違うので、見学の時に質問した方がよいでしょう。

役所でないと知れない情報と、園見学をしないと知れない情報をあらかじめ整理しておくと、より有益な保活につながります。

小さなお子さまを連れての保活は大変ですが、後悔のない保育園選びをするために是非、役所や保育園に上手に質問をして必要な情報収集をしていきましょう。

保育園見学のポイントについてはこちらの記事をご活用ください。

 

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