毎日、ワンオペ育児が続いてつらい。もっと育児を楽しめるようになりたい
私も専業主婦で子育てをしていましたが、最初はパートナーの支援があると思っていたのに、実際はほとんど私一人でやらなければならない状況でした。
朝から晩まで走り回り、夜は子供たちが寝た後に家事をしていたら、もう限界。
そして、自分のストレス発散もできず、イライラや怒りが募っていくのを感じました。
本記事では、そんな私がワンオペ育児に疲れた時の対処法をいくつか紹介します。
子育て支援員のさくらこです。毎日、かわいい我が子と一緒にいられるのは幸せなこと。でもワンオペはつらいですよね。少しでも「取り入れてみようかな」と思うのもがあれば、やってみてください!
専業主婦|ワンオペ育児の1日
育児って子どもが起きてから寝るまで、休みがありませんよね。
今、ワンオペ育児をされているあなたはどんなスケジュールですか?
以下は私が出産してからの数年、専業主婦で3歳差の2人の子どもをワンオペ状態で育児をしていた時の一日の流れです。
- 朝6時-7時:起床・お弁当作り・夫を見送る・赤ちゃんへの授乳
- 朝7時-8時:洗濯機回しながら下の子の離乳食作り。それぞれの子どものペースに合わせた食事
- 朝8時-9時:上の子の幼稚園の準備
- 朝9時-12時:朝食の片付け・掃除、買い物
- 12時-1時:赤ちゃんの寝かしつけ。寝ている間に夕食の下ごしらえや昼食
- 13時-14時:幼稚園にお迎えまでに下の子が機嫌よく過ごせるようにする
- 14時-16時:上の子のお迎え。降園後、公園で17時まで遊ぶことも多い
- 16時-17時:夕食作り・洗濯物片付け
- 17時-19時:子どもたちとお風呂に入り、夕食をとる
- 19時-20時:夕食の片付け、子どもへの読み聞かせなど
- 20時-21時:子どもたちを寝かしつけ。その後、夫の帰りを待つ
- 11時:就寝
毎日がこれと同じスケジュールではありませんが、平日は起きてから寝るまで「まとまった自分の時間」と感じるような時間はなく数年過ごしていました。
専業主婦でワンオペをしていた私が辛いと感じた環境的要因
私が当時、ワンオペ育児がつらいなと感じた時の環境は次のような環境でした。
- 夫の仕事帰りが遅い・仕事という理由の付き合いが多い(当時)
- 自分が体調を崩しても、自分が動くしかない
- 子どものペースで1日の予定がくまれる
- 夜中の授乳などで睡眠がしっかりとれない
- 子どもを簡単に預けられる環境にお互いの実家がない
- 2人の子どもと大きなマザーズバックを抱えて出歩くのは大変
- 子どもの幼稚園行事も常に下の子連れで参加で、帰宅後の疲労感が半端なかったこと
- 運転ができないので、雨の日などの用事は大変
当時は泣いたらずっと抱っこして落ち着かせたり、大きなマザーズバックを抱えての移動・・ゆっくり寝たり、お風呂に入ったりする時間がないのは肉体的にきつかったです。
専業主婦でワンオペをしていた私がつらいと感じた精神的要因
今、振り返ってみれば私がワンオペ育児でつらいなと思ったのは環境的要因よりも精神的要因の方が大きかったです。
- 毎日、同じことの繰り返し。子どもは成長するけれども自分の成長を感じない
- 社会に取り残された焦燥感
- 夫や仕事をしている友人たちが活き活きとみえ、自分の現状を否定的にみてしまう
- キャリアを失い、社会復帰できるのかの不安感
- 家族の予定やペースにばかり合わせて予定をくむことがストレス
- 育児に振り回されているうちに今日も何もできなかったという虚無感
要するに私の場合は
「私だってキャリアを積んで輝きたいのに、子育てや家事に追われて、なんの達成感や充足感を感じられない毎日がつらい!」
ここら辺がワンオペ育児がつらいと感じる本質的な要因だったようです。
子どもと一緒にいてあげたくて専業主婦になることを選んだのは自分でだったので、全くもって無いものねだりの発想なのですが・・
ここは本当に個人個人によって違いがあります。
大切なところは、「ワンオペ育児がつらい」という思いにいたる本質的な要因は何なのかと自分自身に問いかけることが、ワンオペのつらさから抜け出すきっかけになるのだと思います。
ワンオペ育児を頑張る専業主婦が楽になる5つの考え方
ワンオペ育児で自分が一番つらいと感じることから抜け出して、心も育児も楽にしていくにはどうしたらよいでしょうか?
私自身がが体験して、効果があった方法をご紹介します。
1.気持ちを共感できる人とつながる
まずは孤独な状態から抜け出す方法を考えましょう。女性は昔から人と共感し合うことで幸せを感じやすくなる生き物でもあります。自分の思いをちょっと共感してもらえただけで気持ちがホッとした経験ありませんか?
ここでちょっと知っておきたいことが、共感を旦那さんに求めないほうがよいということです。
男性と女性では脳の構造が異なるため行動や感じ方に差があり、どうしても理解してもらえない部分があります。共感を求めたはずが「○○したら?」などアドバイスをされかえってイラっとしてしまうことも・・ケンカの要因になりかねません。
ママ友やや近所の人との関係が面倒くさいな感じるのなら、SNSやオンラインで気の合う仲間をみつけたりするなど今は簡単に人と繋がりやすいですよね。お店で店員さんへのちょとした挨拶やたわいもない会話だって心を癒してくれるものですよ。
2.専業主婦の自分を卑下して背負い込まない
専業主婦のママたちは、どうしても「仕事をしていないのだから、育児は自分がやらなくてはいけない」という思い込みを持つ傾向があります。
「外で家族のために働いてくれている旦那さんに負担をかけてはいけない」と頑張っている始めたとしても、現状が辛くなりすぎると「旦那さんが手伝ってくれないから、私は辛い」という思いを持つようになってしまいます。
そんな思いを持ち続けて頑張っていても、いつしか感情が爆発してしまいます。旦那さんだけではなく、あなたを助けて役に立ちたいと思っている人は、自分が思っている以上にいるものです。
勇気をもって
「困っているから手伝って欲しい」
この一言を発してみることで状況がかわることは多いものです。
もしかしたら、「専業主婦だから育児は一人で頑張らなくてはいけない」と思ってワンオペ状態にしているのは自分自身なのかもしれません。
3.タスクの見直し
タスクの見直しも有効です。家事や育児の中で、自分が本当にやらなければならないことと、誰かに頼んだりなくしてもよいものを仕分けをするのです。
例えば、子どもの世話以外は、家族に頼んだり外注したりすることができるのではないか?本当にこの家事はやらないと生活が回らなくなるのだろうか?などです。
自分が今まで当たり前にやってきたことは気が付きづらいものですが、書き出して見直してみると案外、不要なことにこだわって時間をかけてやっていることにも気が付けます。
4.自分の疲れのボーダーラインを知る
疲れすぎてしまう人は、日ごろの自分の疲れに気がつかず頑張って走り続けてしまう傾向があります。自分が普段から
・どんな場面でいつも以上に疲れてしまうのか
・どのくらいの睡眠時間だったら自分は快適に動けるのか
など、自分自信を知る習慣を身につけましょう。
疲れ方は人によって様々です。ママ友と一緒にいると気を使いすぎて帰ってからどっと疲れてしうなどということありませんか?
疲れすぎるとイライラしてしまい、つい子どもや夫に辛く当たってしまうということになりかねません。
そして、子どもの寝顔を見ながら「どうしてあんなにイライラしてしまったんだろう」と自己嫌悪に陥るというママも多いことと思います。
これ以上やると疲れてしまうな、という自分のボーダーラインに気付きましょう。自分の力の30%で頑張るというくらいの気持ちで良いです。
どんなに完璧に育児をこなすママよりも、ゆとりをもって接してくれるママと一緒にいた方が子どもは安心ですよね。
家事と育児の両立は、専業主婦でも大変なことです。外で働くと、あれもこれも完璧にやろうとすると、追い込まれてしまいます。
子どもと一緒にいられる時間をできるだけ有意義に過ごすためにも、今やっていることは本当に毎日やる必要があるのか見直してみましょう。
バタバタとご飯作りをして、流れ作業のように寝かしつける日々になりがちですが、手抜きして、お風呂でゆっくり遊ぶとか一緒にお絵描きするなど、その時にしか味わえないことを優先する方が人生は圧倒的に幸せだと思います。
洗濯物が綺麗にたためてなくても生きていけますし、部屋が少々散らかっていても週末に片付ければいいこと。それよりも、心に余裕を持って子どもと向き合う時間が取れれば1日満点だと思って過ごしてみると心と肩の荷がおりますよ。
5.仕事をして、自分の時間と子育ての時間に境界線をつくる
保育園や一時保育に定期的に預けたりすることができるのなら、仕事をすることを選択するのもありではないでしょうか。
「ただでもワンオペでいっぱいいっぱいなのに、そのうえ仕事なんて!」と思うかもしれません。
しかし保育園には同じように仕事と子育てをしているママがいて、自分の子どもを大切にしてくれる保育士や職員がいるのです。ママだけが頑張らなくても子育てを応援してくれる伴走者がいます。とっても心強いですよね。
気持ちにゆとりができることで、「孤独な育児」という悲壮感がなくなり「自分も頑張ろう」と新たな意欲がわいてきたりするものです。
仕事の時間はしっかり仕事に向き合い、子どもと一緒の時にはしっかりと子どもに向き合う。境界線を定めることで、今日も子育てだけで1日が終わってしまった・・という虚無感は解消されます。
また、お金を得ることもできるので家事の時短につながる家電を検討してみるのも一つの案です。
まとめ
自分自身が無理をしてしまうと、長期的に見て子供の成長にも影響が出てしまいます。育児と自分自身の時間のバランスを取ることが、ワンオペ育児で疲れを解消するために必要なことです。
辛いと感じる要因は人それぞれ違ってきますが、その根底にあるのは、身体の疲れと精神的な不満足感です。
まずは自分自身がワンオペ育児で「一番解消したいと思うことは何か」に気がつき、どうなったら快適になるかを考え、改善方法を見つけていくことをおススメします。
「育児がつらい」と発信することに「甘え」と捉えられてしまうこともあり、相談できないママもいるかもしれません。夫や会社に理解してもらえず辛い思いをすることもあるでしょう。
ひとりで抱えすぎず、疲れが溜まった時や、つらいと感じた時は信頼できる人や場所と繋がってみてください。新たな世界が広がることでいつのまにか乗り越えられていたってことも意外と多いものです。