未経験者が保育の仕事を始める方法【求人の探し方のコツから保育士資格の取得方法を解説】

出産前は保育の仕事に興味がなかった女性が、子育て中に「保育の仕事」に興味を持つことは少なくありません。

なぜなら、自分自身の子育て体験の中で「子どもの成長の過程」に興味や喜びを持つようになる機会が多いからです。

本記事では「未経験だけど保育士の仕事を始めたい」と考えるこ女性にむけて

未経験から保育業界で働くことができるのか
未経験から保育の仕事を探す際の方法
未経験者が保育士になるための方法

など、未経験の主婦が保育業界で働くために役立つ情報をご紹介します。

 

未経験でも保育士になれる?

保育士になりたい

40代、50代で保育士を目指す人はたくさんいますよ!

結論からお伝えすると、「保育の仕事を行うこと」は未経験でも、無資格でも可能です。

しかし、「保育士」と名乗るためには、国家資格を取得する必要がりあります。

無資格・未経験でも保育現場で採用される理由は、主に次の3つが挙げられます。

1.保育士が不足している
2.社会人としてのコミュニケーションスキルが重要な仕事である
3.子育ての経験などが生かせる仕事である

1.保育士が不足している

保育業界は慢性的な人材不足であるのが現状です。

子どもを預かる時間も長いため、朝早い時間帯や遅い時間帯など様々なシフトが存在し、仕事の需要があるのに供給が追い付いていない状態です。

また、保育業界の仕事というと「クラス担任」のイメージを持つ人も多いですが、保育の仕事は園内の環境整備や、行事の準備など見えない仕事がたくさん存在しています。

それらの仕事を有資格者の保育士の指示のもと、一緒に成し遂げてくれる人が必要となります。そのため、未経験であっても働き手を募集している保育施設は多いです。

2.社会人としてのコミュニケーションスキルが重要な仕事である

ケガをしやすい子どもの安全面に常に気を配る必要があり、子どもだけでなく保護者や職員ときちんと話し合うコミュニケーション能力も必要です。

例えば、接客業や営業事務などで身に付いたコミュニケーションスキルやホスピタリティは保育施設で働き手として重宝される資質です。

未経験だとしても、周りの人と上手にコミュニケーションをとりながら働いてくれそうな人は採用されることが多いです。

3.子育ての経験が活かせる仕事である

自分自身が子育てをする中で活きてきたこれまでの経験を、保育士の仕事で発揮することも可能です。預ける親の心情に共感したり寄り添ったりすることができるのは、保護者の安心感につなげることができます。

また、まだ話ができない子どもの気持ちをよみとって、必要な働きかけをしていこうと考える時にも子育て経験を活かすことができます。

未経験であっても、子どもたちや預ける親の心情に寄り添うことができる人は保育施設には必要な人なのです。

無資格・未経験の主婦が保育業界で求人を探す方法3選

求人を探す

未経験の業界だと、どんな施設だと自分が働きやすいのか、迷うことも多いでしょう。

その迷いを少しでも解消する、現場経験がなくても安心して働ける求人の探し方を4つ紹介します。

1.「未経験者OK」の求人を探す

まずは「未経験歓迎」と書いてある求人に絞って保育の仕事を探してみましょう。この記載がない求人の場合は、面接にいっても採用されないことが多いでしょう。

また、よほどの人手不足により採用されたとしても未経験であるにもかかわらず、即戦力としての働きを期待されてしまうという場合があります。

あまりにもゆとりがない保育施設にいくと、周りの職員が常に忙しく動いているので質問することもできず、仕事に行くのが辛くなってしまうでしょう。

2.研修制度が充実している求人を探す

未経験者を募集している求人では、社内の研修制度について記載されているケースが多いです。オンライン研修などを活用している保育施設もあります。

研修を受けることで保育業界が目指している全体像を把握しやすくなるため、一つ一つの仕事の目的もわかりやすくなり、やりがいも増えます。

また無資格者である場合は、自治体が開催している「子育て支援員研修」に参加することを勤務時間として認めてくれる施設も多くあります。

「子育て支援員資格」は保育士資格のような国家資格ではありませんが、取得することで時給がアップすることがあります。

求人を出している保育施設の研修制度を確認しておきましょう。

3.短時間のパートの求人を探す

今まで異業種で働いていた人にとっては、保育業界は特殊な業界と感じる人も少なくありません。ですので、未経験者の場合、最初からフルタイムで勤務するよりも、少しずつ慣らしながら仕事を覚えていく方がおススメです。

まずは自分が働ける時間帯の短時間のパート募集を探して、園内の人間関係や仕事の内容が自分に合うか確認してみましょう。

保育業界では、いくつかの施設を経験して、自分自身が合う場所を見つけていく人は少なくありません。あまり気負わずに、短時間から経験を積んでいくとよいでしょう。

また、施設によっては、保育士資格試験の受験料の負担やお祝い金制度がある施設もあります。

ゆくゆくは保育士を取得して正社員として働きたいと考えている人は、保育士へのステップアップ可能かどうかも確認してみましょう。

4.保育業界の仕事を紹介してくれるエージェントを活用する

保育業界が未経験であるならば、保育業界に強い転職エージェントに登録することがおススメです。

なぜならば、保育施設は施設によって運営方針や園の雰囲気、人間関係などがだいぶ違うからです。保育業界に強いエージェントであれば、待遇など見てわかる情報だけでなく、実際に働いてみないとわからない情報も知ることができることも多くあります。

資格をまだ取得していない人でも登録できるエージェントに登録して、保育業界について前知識をつけておくとよいでしょう。

保育求人ラボ

保育士資格の取り方

保育士試験

「保育士」になって働きたい場合、「保育士資格」という国家資格を取得しなくてはなりません。

保育士資格の取得方法は次の2つがあります。

・国家試験を受験する方法
・養成校で必要な単位を取得し卒業する

国家試験を受験する

保育士資格を保有していないうちは、保育士補助としてパートタイムで働きながら資格取得に向けて勉強する人は多くいます。

保育士試験は、例年前期《4月(筆記)・7月(実技)》と後期《10月(筆記)・12月(実技)》の2回実施されます。

筆記試験は合計9科目で、これにすべて合格してから実技試験が受けられます。そこで合格することで「保育士資格」の取得が可能です。

社会人を経て保育士になる場合、通信講座や通信制の学校などで勉強して、保育士資格の取得を目指す人が多いです。

保育士試験を受験する前に、最終もしくは現在の学歴等により受験資格の規定がありますので資格の有無について確認しておきましょう。

養成校で必要な単位を取得し卒業する

厚生労働大臣の指定する養成学校や施設には、卒業することで国家試験を受けずに、保育士資格を取得すること可能なところもあります。

厚生労働大臣が指定する養成学校は、専門学校や短大・4年制大学を指しますが、現在は2年制の短大や専門学校が、保育士資格を取得するための主流になっているようです。

2年間で保育の知識や技術に特化して学ぶことで、4年制の大学に比べると費用が安く、早く就職を目指すことができます。

確実に保育士資格を取得したい方や、時間・金銭的にも2年間学校に通うことができる方におすすめの方法です。学校の特徴や取得の条件や通学費用は、通う学校によって変わるので、自分に合った取得方法を選択しましょう。

未経験でも保育業界で仕事は可能!求人をチェックしよう!

保育補助

未経験者が保育業界でお仕事を始めることについて解説しました。

「保育士」になるためには国家資格が必要ですが、「保育に従事した仕事に就くこと」は未経験、無資格でも可能です。

保育の仕事は、未経験、無資格であっても、子どもの成長を守る責任があるやりがいがあるお仕事です。

人手不足状態が続く保育業界では、未経験であってもこれまでの社会人としてのコミュニケーションスキルや子育て経験を活かして仕事をすることができるお仕事でもあります。将来的には子育て支援員や保育士資格を取得してキャリアアップを望むこともできます。

保育業界が未経験であっても、求人によって採用のチャンスは多いので、興味のある人は是非、思い切って飛び込むことで新しい世界をみることができますよ。

 

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