
出産後、お互いに余裕がなくて夫婦喧嘩ばかり・・結婚当初の優しさも感じられないし、なんだかイライラしてばかりです
出産後、夫との関係がギクシャクしてイライラする…。
結婚当初のやさしさはどこにいったの?と思ってしまうこと、ありませんか?
実は、産後は夫婦関係が大きく変化する時期。離婚率も高まるタイミングなのです。
でも、せっかく愛する人と家庭を築いたのだから、仲良く過ごしたいですよね。
この記事では、子育て支援員の私・さくらこが、ママたちからよく聞く「夫婦関係の悩み」をもとに、産後にパートナーとの関係をよくするためのヒントを5つご紹介します。

子育て支援員のさくらこです。育児がつらいと相談にきたママの話を聞いていると、実はパートナーとの関係がつらいという相談にいきつくことが少なくありません。この記事を読むことで幸せなパートナー関係を継続させられるコツがわかりますよ。
読んだあとには「なんでこんな人と結婚したんだろう…」から「私をこんなに大切にしてくれる人は他にいないかも!」と思えるようになれるかもしれません。
誰でもすぐに実践できる内容なので、ぜひ参考にしてくださいね。
産後に離婚が増える理由とは?
厚生労働省の統計でも、離婚の約6割が子どもが0~2歳の時期に起きているというデータがあります。
産後の離婚率が高いのには、明確な理由があるのです。
主な原因は「産後クライシス」
産後クライシスとは、赤ちゃんの誕生後に夫婦の関係が急激に悪化してしまう状態のこと。
特に、出産後2年以内の夫婦に多く見られます。
-
夫の育児・家事参加が少ない
-
妻が一人で抱え込んで疲れ切っている
-
夫が変わらないのに、妻は劇的に変化してしまう
-
スキンシップが減って、気持ちがすれ違う
このような理由から、「愛情がなくなったのでは?」と感じ、離婚を考えてしまうことも。
でも、その原因は愛が冷めたわけではなく、環境の激変とお互いのズレが積み重なっているだけかもしれません。
夫婦関係がラクになる5つのヒント
1. 結婚と恋愛は別物と理解する
恋愛中はお互いに気持ちが盛り上がり、相手の欠点さえも「かわいい」と感じられる時期です。
いわば、恋愛は人生のスイーツ。
一方、結婚は日々の生活を一緒に送るもの。毎日の食事=家庭料理のような存在です。
どちらも必要ですが、まったく違う性質を持っています。
出産後は猫の手もかりたいほど忙しく気持ちにゆとりがない状況です。夫が家のことを手伝ってくれなかったり、お願いごとを聞いてくれなかったりすると、多くの妻は「愛が少なくなった」と思うのではないでしょうか。

結婚前はいろいろ連れていってくれたり、優しい言葉をたくさんくれていたのに、家事も育児も全然手伝ってくれない・・
が、幸せな家族生活を継続したいのであれば、そこをメインの愛の量の基準にしてはいけません。
「結婚=生活」と理解し、小さな幸せに気づける力を育てることが、夫婦円満のカギです。
2. 産後は夫婦関係の転換期と知る
赤ちゃんの誕生によって、生活のすべてが赤ちゃん中心になります。
睡眠不足、授乳、夜泣き、慣れない育児…。ママは文字通り「自分のことが後回し」な日々を送ることになります。
一方、夫は仕事があるとはいえ、育児に関わる時間が圧倒的に少ないケースも。
そのため、ママの「こんなに大変なのに、どうしてわかってくれないの?」という不満が蓄積していきます。
でもこれは、多くの夫婦が通る「成長のチャンス」でもあるのです。
うまく乗り越えれば、夫婦はより強く、深い信頼で結ばれます。
大切なのは、「産後は夫婦の関係が変わるタイミング」と知り、その変化を恐れず、受け入れること。
3. 依存から「相互依存」へ
「もっと優しくしてほしい」「もっとわかってほしい」
そんな風に思うことは、決して悪いことではありません。
でも、すべてを相手に求めてしまうと、自分がしんどくなってしまいます。
夫が応えてくれないとき、「私ばっかり…」と孤独や怒りを感じてしまうのです。
人間関係には成長のステップがあります。
-
依存期:恋愛初期。相手に求めることが多い
-
自立期:自分の価値観を確立しようとする時期。ぶつかりやすい
-
相互依存期:お互いに自立したうえで支え合える関係
理想は、お互いに「違い」を認め合い、補い合う関係。
自分のご機嫌を自分で取れるようになると、相手にも優しくなれます。
4. 自分の「幸せの感度」を高める
「幸せって、どこからやってくると思いますか?」
多くの人は「夫が優しいから」「子どもが元気だから」と考えがちですが、
実は、幸せは自分の中にあるものなんです。
小さなことに感謝できるかどうか、自分の心が満たされているか。
その感度を上げるだけで、世界の見え方が大きく変わります。
例えば…
-
赤ちゃんがよく寝てくれた
-
夫がゴミ出しをしてくれた
-
コンビニスイーツを食べられた
そんな何気ない日常の中に、「あ、うれしいな」と思える瞬間を増やしてみましょう。

ついついネガティブな方に目がいってしまうけれども、「ある」ものに目をむける習慣をつけた方が人生はお得!
5. 心と体のコンディションを整える
産後は、ホルモンバランスの変化に加え、体力の回復も追いつかず、心身ともに不安定になりがち。
「私、なんでこんなにイライラしてるんだろう…」と思うこともあるかもしれません。
でも、それはあなたが弱いわけでも、母親失格なわけでもありません。
-
無理をしない
-
頼れるところには頼る(親、ママ友、一時保育など)
-
一人の時間を意識的に作る
-
十分に眠る
まずは自分を整えることが、家族の笑顔につながると考えてみてください。
夫婦喧嘩を前向きに活かす3つのコツ
喧嘩は悪いことではありません。
むしろ、本音を伝え合えるチャンスです。
ただし、喧嘩の「仕方」には注意が必要。
1. 感情的にならず、冷静に伝える
怒りをぶつけると、相手も防衛的になります。
まずは自分の気持ちを落ち着けてから、「私は〇〇だと感じた」と、主語を自分にして伝えるのがコツ。
2. 「察してほしい」は卒業
女性にとっては当たり前のことも、男性には気づけないことがあります。
期待する前に、「○○してくれると助かるな」と具体的に言葉で伝える習慣を。
3. 相手の話を「まず聞く」
すぐに反論するのではなく、「そう思ったんだね」と受け止めることを習慣に。
そこから、歩み寄りの道が開けます。
まとめ|産後こそ、夫婦関係を深めるチャンス
産後の夫婦関係は、想像以上に揺らぎやすいもの。
でも、ちょっとした意識の持ち方や行動で、確実に変わっていきます。
-
結婚と恋愛は別ものと知る
-
「自分で自分を幸せにする力」を育てる
-
パートナーとの違いを受け入れ、補い合う
育児と夫婦関係、どちらも大切だからこそ、「がんばりすぎない自分」を許してあげてください。
この記事が、あなたの心を少しでもラクにし、パートナーとの関係を見つめ直すヒントになりますように。