大らかなママでいたいのに子供に口うるさくいってしまう
夫や両親のやることが受け入れられなくてイライラ
こんな悩みで心が疲れていませんか?
本当は子供達や家族を寛容な心で受け止めてあげたいのに、すぐにイライラしてしまう、「今日こそは穏やかなママでいたい!」と気持ちを切り替えたはずなのに結局いつも通り。
自分の感情をコントロールすることができずに悩んでいるママは多いものです。
潜在意識のしくみを理解して、活用することでそんな毎日から抜け出すことができます。
子育て支援員のさくらこです。私も子育て中になぜ自分がイライラしてしまうのかということにずっと向き合ってきました。ずっと探求してきた中で、理想の自分を手に入れることができた方法をご紹介します
イライラ・ガミガミの自分から抜け出すと本当に今までとは違う景色が見えてきます。
そんな未来を手に入れる方法をご紹介します。
感情のコントロールの為にインナーチャイルドを見つける
インナーチャイルドは直訳すると「内なる子供」です。
子供のころの記憶や感情のことで「取り残された幼い思考」ともいわれます。主に6歳以下の頃の思考で、学術的には大脳辺縁系の部分を指していることが多いです。
では感情の安定のために、なぜインナーチャイルドに向き合うことが大切なのでしょうか?
私たちが、普段ものごとを考えているのは顕在意識(有意識)の部分です。
多くの人は「顕在意識=自分」であると認識していますが、顕在意識は全体のたった5%程度に過ぎず、残りの約95%は「潜在意識」という無意識の部分でできています。
「自分のことは自分がいちばんよく知っている」などと言いますが、わたしたちが自分について把握できていることなど、ほんの一握りに過ぎないのです。そしてこの95%の潜在意識の部分を住居としているのがインナーチャイルドなのです。
例えば、表面的に私たちが、大人の振る舞いをして人付き合いをしたとしていても、95%の潜在意識の中で
「相手に合わせないと嫌われてしまう」
などという思い込みが入っていると、あなたの意識は、怖れで占められているのです。無意識の領域でビクビク・オドオドという感情が外にダダ漏れになってしまっているのです。
怖れの気持ちを持っているインナーチャイルドに
「相手に合わせなくてもちゃんと愛されているよ」
と教えてあげることで、怖れの世界から愛の世界へのシフトができるようになり、心の土台が安定するようになります。
愛の世界へシフトするためには、思考を変えて感情を変えていく必要がありますが、インナーチャイルドをそのままにしているとあふれ出る毎秒の感情をコントロールすることができません。
自分のインナーチャイルドの見つけ方
自分のインナーチャイルドにはどうのようにしたら出会えるようになるのでしょうか?
幼い取り残された思考は、思い通りにならなかったとき、どうしたいか、どうするかを探っていくと見つけることができます。
なんで私が言っている通りにやらないの?
もっと認めて欲しい
好きなことだけしていたい
責任はとりたくない
あの人のせいだ!
親友が他の人と仲良くしているのは嫌
面倒くさいからやりたくない
などを発見することができます。
幼くて、わがままで傲慢で自分勝手な思考が自分の中にあると考えると、この幼い思考があるから思い通りにしたいのにできなくてイライラしたり悲しくなったり不満を感じたり不安になったりするのがわかります。
思い通りになっている現実が目の前にあるときには良い感情が出せるけれども、思い通りになっていない現実があるととたんに感情が乱れるのは、このようなインナーチャイルドの思考が瞬間瞬間、放たれているからなのです。
インナーチャイルドを育むステップ
感情を安定させるためには、この取り残され幼い思考に向き合う必要があります。
取り残された幼い思考を癒して育ててあげることで、心のモヤモヤをお掃除できて、スッキリして感情のコントロールができるようになります。心の土台が安定するということです。
インナーチャイルドを育むステップをご紹介します。
インナーチャイルドを安心させてあげる
取り残された幼い思考に気がついたら、小さい頃の自分が、泣いている姿を想像してみてください。
そして大人の自分が
「寂しかったんだね、もう大丈夫だよ」
「寂しかったんだね、安心していいよ」
「弟、妹にママがとられちゃったと思ったんだね、愛しているよ」
「ちゃんと○○ちゃんのこと見ているから大丈夫だよ」
などと、その小さな子どものあなたがホッと安心した表情になるまで何度も何度もイメージの中で寄り添ってあげましょう。
小さな自分に愛の視点をもって、
「よしよし。○○したかったんだね」
と暴れる小さな自分の思いの存在を言語化して認めてあげるのです。
これを続けていくことでセキュア(安心)ベースの土台が心に構築されます。1回だけではなく、何度も何度も自分の中の頑固になってしまっている心を溶かしてあげるイメージで続けていきます。
フワッと緩む瞬間がきたら次のステップに進んでみましょう。
幼い思考は必要ないと決める
幼い自分に寄り添って安心させてあげることができましたか?出てくるたびに何度も何度も寄り添ってあげましょう。
涙が出てくるかもしれません。
次はその幼い思考に
「気が付つかせてくれてあるがとう。でも今の自分にはもう自分には必要ないよ」
と伝えてあげましょう。幼い子どもは視座が低いので、いろいろなことを勘違いして受け取っています。
例えば子育て中のママであればわかると思いますが、子どもは「上の子ばかりずるい!「下の子にはママは甘い!」そんな風にいわれることがありますよね。
でもそれは愛情の差から、子ども達への関りに差をつけているのではないということは大人になった自分はわかります。
ですので大人になった自分が勘違いして受け取っている幼い思考の自分に教えてあげるのです。
素直に聞かないかも知れません。でもこのままの思考では大人になった自分が困っているということも伝えてあげましょう。
続けていくことで幼い取り残された思考に気が付けるようになり、自分の意識の持って行きかたを選択できるようになります。
徐々に感情をコントロールすることができるのを体感できるようになります。
・わがままを言うことにメリットがないことを知っている自分だから、わがままはもう言わない
・傲慢な思考にはメリットがないことを知っている自分だから、傲慢な態度はとらない
・人を攻撃することにはメリットがないことを知っている自分だから、人を攻撃しない
・被害者でいることにメリットがないことを知っている自分だから、人のせいにしない
逆をいうと、いつまでも自分が望まない感情を出し続けているということは、インナーチャイルドがまだまだ暴れている状態です。
子育てを経験されている方はおかわりになると思いますが、子どもに一度、言って聞かせただけでは伝わらないことも多いですよね。
根気強く、何度も何度も自分のインナーチャイルドに伝えてあげましょう。
インナーチャイルドを敵視しない
取り残された幼い思考を敵視しないことも心を安定させるコツです。
感情はインナーチャイルドの持ち物です。心を無視すると、取り残された幼い自分の心が大暴れし始めます。どんな感情も大切なかけがえのない自分のインナーチャイルドの気持ちです。
どんなに幼くてもネガティブでも、インナーチャイルドの尊い本音です。大人になった私たちは、この気持ちを美化して自分をごまかしたりする手法を身につけます。本当は心は滝のように泣いているのに・・です。
インナーチャイルドをずっと無視し続けると、信頼をしてくれなくなってしまいます。そうすると身体が不調になったり、不安や焦りが出てきたり、物事がスムーズに進まなくなります。
どんな感情も受け止めて感じて肯定してあげてください。肯定してあげるということは、自分を愛するという状態です。反対に敵視することは、そんな自分はダメだ!と否定している状態です。
大人の自分が、愛の視点をもってインナーチャイルドの存在を認めて、寄り添って、育んでいくイメージです。
まとめ
何かが起こるたびに感情が暴れて振り回され、そのたびに対処療法を探したり行ったりすることにエネルギーを出さなくてはいけないのは、本当にやりたいことに向かうエネルギーも削いでしまします。
理想の自分、欲しい未来を掴む感情を出せるようになるためにも、インナーチャイルドに向き合って自分の内側を愛で満たしてあげましょう。心の土台をしっかり安定させてあげることが大事です。愛で一杯の土壌をつくってその上に自分の理想の花を育ててあげるイメージです。
溢れる愛が出せるようになると、無理や犠牲のない愛が出せるようになり、さらに安定した穏やかな感情が出せるようになります。
感情に振り回されて苦しいと感じているのであれば、一度ご自分のインナーチャイルドに会いにいってあげてくださいね。きっと会いに来てくれるのを待っているはずです。
自分の意識が感情を作ります。見えない意識を癒して育ててあげることで、今までの自分が見えなかった景色が必ず見えてきますので是非、今回ご紹介したことを続けてみてください。