保育園って入園したらすぐに1日預かってもらえるの?
復職面談の前に保育園の慣らし保育スケジュールを知りたい
本記事ではこんな疑問にお答えします。
保育園に入園する際に、慣らし保育が必要になります。
慣らし保育とは、子どもが保育園に慣れるための期間です。園によっては「慣れ保育」と呼ぶところもあります。
この期間は、子どもたちにとって大切な時間であり、保護者にとっても緊張感のある期間でもあります。
この記事では、慣らし保育について、保育士のアドバイスやおすすめの過ごし方についてお伝えします。
こんにちは。子育て支援員のさくらこです。
初めて保育園に預けるとなると知らないことがいっぱい。
保育園の入園面談まで慣らし保育の期間があることを知らないママも意外といたわ
始まったら送迎など協力したいけれども、突然いわれても仕事の調整は難しいから、知っておくことは大切だよね
慣らし保育の目的
慣らし保育の目的は、子どもたちの心の安定や保護者との信頼関係を築くことです。
子どもたちは、保護者との別れや新しい環境に不安を感じることがあります。慣らし保育は、子どもたちが保育園に慣れるための期間であり、子どもたちが保育園で過ごす上での安心感や信頼感を築くことが大切です。
「慣らし保育」の具体的なスケジュールについていつわかるのかといえば、保育園の入園が決まり、保育園との入園面談の時が一般的です。
「慣らし保育」のやり方は、保育園の考え方、子どもの発達状況や個性によって違います。
例えば、初登園日は1時間だけ、2日目、3日目は午前中、4日目は給食まで、5日目はお昼寝もして……というように、子どもの様子を見ながら、段階的に保育時間を延ばしていきます。
0~2歳では1週間(5日間)くらいが一般的ですが、長くて2週間と思っておくとよいです。
ただし、あまりにも環境に慣れず泣いてばかりで給食を食べられなかったり、お昼寝ができない状態であればお子さんへの負担を考え保育園からもう少し慣らし保育の期間を延ばすことを提案されるかもしれません。
「慣らし保育」は、保育園に入園する子どもが園での生活に段階的に慣れるために行われます。
通常よりも短時間で切り上げることで「突然、親と離れることによるストレスや不安」をやわらげ、徐々に園での生活に慣れさせるのが主な目的です。
この期間は子どもと共に親も保育者も少しずつお互いを知っていく大切な期間でもあります。
復職日と慣らし保育期間が重なっている場合はお仕事のスケジュールの見直しを最大限にしていきたいところです。
どのくらいで子どもは環境に慣れるのかといえば、子どもによってとしかいえません。
同じ月齢であっても、すぐに保育園になじむ子どももいれば、なかなか緊張が取れない子どももいます。
慣らし保育が他の子どもと同じように進まなくてもあせらないで!ママが焦る気持ちが子どもに伝わってしまうの。想定内、想定内!くらいの大きな気持ちでいきましょう!
「慣らし保育」の一般的なスケジュール
慣らし保育は、一般的に下記のようなスケジュールで行われます。
1~3日目 :登園時間~10:30
4~7日目 :登園時間~12:30 給食
8~10日目 :登園時間~15:00 給食 お昼寝
11日目 :通常保育スタート
入園式後、初日から3日目くらいまでは午前中のみというのが一般的です。
少し慣れてきたところで給食が提供されます。保育園によっては保護者の同伴が必要というところもあるようです。
お昼寝までできるようになれば、通常保育がスタートします。
ただし考慮にいれておかなくてはいけないのが、入園して1週間くらいすると体調を崩してしまう子どもも少なくありません。
そうするとまた最初から慣らし保育をスタートなんてこともあるということも知っておきましょう。
集団に入れば、感染リスクが高いのはしょうがないわよね・・想定内、想定内・・なんだか気持ちにゆとりがでるわ (笑)
親が気持ちにゆとりを持って、子どもに安心感が伝わるようにすることが大切なんだね
慣らし保育中の保育士の関わり
慣らし保育期間中に限ったことではありませんが、保育士は期間中は特に、子どもたちが保育園に馴染めるように、心身ともにサポートすることを心がけています。
以下に、保育士が慣らし保育中に意識していることを詳しく説明します。
子どもたちの表情や行動を観察する
慣らし保育中は、子どもたちが保育園に慣れるまでの期間です。そのため、保育士は子どもたちの表情や行動を観察し、子どもたちの心の状態を把握します。
たとえば、泣いている子どもがいた場合、その子どもが「どういう時にどういう泣き方をするのか」などを観察し、適切な関わりを見つけていきます。
それぞれの子どもが過ごしやすい環境設定を考える
子どもたちが保育園で過ごしやすい環境を整えるために、保育士は子どもたちの好みを観察したり、興味を持っていることを保育士同士で情報を共有し合います。
子どもたちが安心して過ごせるようにする
子どもたちは保護者との別れや新しい環境に不安を感じることがあります。そのため、保育士は子どもたちが安心して過ごせるようにサポートします。
具体的には、子どもたちがいつでも保育士に話しかけられるようにする、必要な場合には抱っこしてあげるなどが挙げられます。
保護者とのコミュニケーションを大切にする
慣らし保育中は、保護者との信頼関係の土台を作る大切な期間です。
保護者とのコミュニケーションを大切にすることで、子どもたちの状況を共有し、保護者と保育園が協力して子どもたちをサポートすることができます。
保育士は、慣らし保育中に保護者と積極的にコミュニケーションをとり、子どもたちの様子を報告したり、保護者の不安や悩みに対してアドバイスをしたりします。
「慣らし保育」の期間、仕事はどう調整する?
育休明けの復職前の面談では、慣らし保育の期間を考慮して仕事の調整を相談しておかなくてはいけません。
余裕を持って2週間ほどは復職期間をずらしたいところです。
厚生労働省による「育児・介護休業法」でも育休の延長は認められていますが、内容は「1歳時と1歳6カ月の時点で保育園に入れなかった場合」に子どもが2歳まで延長を行えるというものです。
慣らし保育を理由に休職を延長するのは難しいのが現状です。
しかし子育て支援の一環として、会社独自で設定しているルールがありますので確認してみましょう。
会社の規定を超える期間でなければ、延長の相談もしてみてください。
ほかの休暇申請と同様に、おおむね「1カ月以上前」には相談できるように動いていきましょう。
あらかじめ育児休暇終了予定日を園に伝えたうえで、会社に慣らし保育の期間や
期間が延長になる可能性を伝えておけば会社の方も「予定外の休暇申請」といった認識によるトラブルが起こりにくくなるわよ
しかし、「それどころではない、すぐに働かなければならない」という方は、保育園に慣らし保育期間について相談してみましょう。
職場復帰と慣らし保育が同時に開始される場合、ママ1人では対応が難しくなります。
頼れるサポート体制を考えておくことで安心
慣らし保育期間中は、ストレスで子どもの体調が変化したり普段以上にママに甘えたりと、予期しない問題が発生しがちです。
短時間保育でトラブルが起きると、復帰後も有給取得や早退が続く可能性も高いでしょう。
ママへの影響を最小限に抑えるには、家族のサポートが欠かせません。
予め、ご家族や祖父母などに送迎時のサポート体制を話し合っておくと安心ですね。
保育園ではあらかじめお迎えに来る人を把握するようにしているので、園にもしっかり連絡しておきましょう。登録していない人には引き渡しができない園がほとんどです。
会社にも家族にもサポートしてもらえるような相談や報告のしかたを心がけましょう。
「子どもが小さいからしょうがないじゃない」
「休んだり早く帰ったりするのは権利でしょ」
という態度で接すれば会社側もサポートしてあげようという気持ちは持ちづらいですよね。
家族も同じです。
「親なんだから当たり前」という態度でパパやご両親にお願いするよりも「手伝ってくれてとっても助かる!」という気持ちで一緒に子育てするほうがお互い幸せですよね。
子どもが小さければ小さいほど突然のトラブルは起こります。
復帰後数週間は有給や時間給を取りやすくしてもらうなど、事前に相談しておきましょう。
まとめ
慣らし保育って保育園の先生、子ども、保護者が信頼関係を築く大切な準備期間なのね
大事な子どもを預けるのだから慣らし保育の期間は親も気持ちにゆとりがもてるスケジュールを考えておく必要があるね
慣らし保育の期間には、登園間に準備を始める段階から子どもが「行きたくない」と泣いて準備もすすまない日もあるでしょう。
そんなことも想定内!重要なことは、焦らず、少しずつ慣れていくよう見守るということです。職場復帰したばかりの親にも多かれ少なかれストレスが掛かります。
無理せず周囲に協力を求め、お子さんと一緒に新しい環境に慣れていけるとよいですね。お子さんが徐々に保育園に慣れていく姿も成長を感じる思い出深い期間になりますよ。
0歳児クラスからの利用にまだ迷いがありのであれば、次の記事を読むことで不安を払拭することができます。