子どもにいつからスマホを持たせるのがよいのか?
子どものスマホの所有率が年々増加している中で、このような悩みをかかえている親御さんも多いのではないでしょうか。スマホ依存や陰湿ないじめ、アプリでの課金などスマホを持たせることを不安に感じるような情報も多いですよね。
身近なお友だちが持っている姿を見て「スマホが欲しい」というお子さんも多いのではないでしょうか。
子育て支援員のさくらこです。家族や友達が楽しそうにスマホをいじっていたら欲しくなりますよね。我が家でも悩みました。
この記事では
インターネットの普及による小学生、中学生の最近のスマホ事情
子どもがスマホを持つことのメリットとデメリット
スマホを持たせる時にはどのようなルールが必要か
についてご紹介します。
お子さんたちのスマホ事情を知って、親子で話し合っていきましょう。
【スマホ事情】小学生・中学生のインターネット普及率は年々増加
そもそも今どきの小学生、中学生にはインターネットはどのくらい浸透しているのでしょうか。
昨今のコロナ禍での授業継続の手段として、タブレットやパソコンが一人一人に配布されました。それによりインターネットを利用することは低学年のお子さんから定着しつつあります。それまでも小学校からパソコンに慣れ親しんでいく授業はありましたが、タブレットやパソコンの配布により、一気に子どもたちのインターネットの活用技術はぐっとあがりました。
学校での授業に使うのであれば、インターネットを子どもが使用することに関して保護者もハードルが下がります。
コロナ禍での子どもたちの学習活動を
支えるものとして、インターネットは
より子どもたちに身近になりました
よね
内閣府は発表した「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、令和元年の小学生のスマホ利用率は49.8%と、この5年で約4倍に伸びています。中学生・高校生と比べても急激に増加している結果もでており、低年齢のうちからインターネットを利用するケースが増えていることがわかります。
小学生・中学生のスマホ事情
お子さんは何をきっかけにスマホが欲しいと思っているのでしょうか。
お子さんがスマホを欲しいと思う理由から今どきの子どもたちの事情というのを考えてみましょう
- みんな持ってるので自分も欲しい
- 外にいる時にも連絡がしやすいから
- 中学の部活動の連絡手段がLINEだから
- スマホを買ってもらった友達が増えて会話に入りづらいから
- みんなLINEの話で盛り上がってて話題に入りづらい
- 家族共有のPCだと使いたい時に使えない
- 家でも親がスマホを見ている時間が多いから自分もやりたい
- 調べ学習の宿題とかも多いからスマホを利用したい
単純にみんなが持っているから自分も純粋な興味として欲しいというのもあるようですが
①スマホを持っている子どもが増えていることで、スマホでの話題が学校でも多い
②中学校に入学すると友だちや部活の連絡手段としてLINEを活用することで持たさざる得ない
③今どきの学校の課題は調べ学習なども多く、情報検索をする必要がある
子ども達のこのような事情を考慮して、お子さんがスマホを持たせるか持たせないかを選択をしていく必要があるようです。
小学生・中学生がスマホを持つことのメリット
前向きに検討していくためにまずはメリットからみていきましょう
子どもと連絡を取りやすい
お子さんの塾などの外出時や緊急時ににいつでも連絡がとれると、保護者の方もお子さんも安心ですよね。家族間の連絡手段としてスマホを持っていることはメリットです。
子供同士のコミュニケーションが円滑になる
スマホを所有し始める年齢は低下しており、子供同士でスマホを介して連絡を取るのも当たり前になってきました。
今は家の固定電話を持たないお家も増えていますよね。そんなお家は早くからそれぞれがスマホを持っているケースも多いようです。
また昨今ではクラブ活動や部活動での連絡手段にLINEが公に活用されているところも増えています。持っていることで円滑なコミュニケーションに繋がるのもメリットの一つです。
防犯に役立つ
スマホにはGPS機能もついているので、居場所の特定も可能です。子供が寄り道していないかどうかも把握できるため、なかなか帰ってこなくて心配なときでもすぐに状況を把握できます。
学習に役立つ
最近では、スマホ向けの学習用アプリも多く登場しています。今はYou Yubeで学年や教科に合わせた授業を配信している有益なチャンネルがあります。
また、疑問に思ったことがあれば、わざわざ辞書をひいたりしなくても、検索エンジンですぐに調べることも可能なので自分で調べる力がつきます。
小学生・中学生がスマホを持つことのデメリット
メリットとデメリットの何を重要視するかが判断のポイントです!
視力の低下やネット依存を招きやすくなる
スマホを長時間利用した場合、視力低下につながる恐れがあります。スマホ首など姿勢の崩れからの体調への影響も気になるところです。
ゲームやSNSなどに夢中になりすぎて夜もずっとスマホ。目の前の人とのコミュニケーションも不足になり気味。そのような習慣はスマホ依存やネット依存につながるリスクもあるため、子どもにスマホを持たせる際はスマホとの関わり方について家庭でルールを定めておくと安心です。
勉強に集中できない
小学生、中学生だとまだまだ自分の意志で切り替えられるない子どももたくさんいます。スマホを持つと、いつでも友達と連絡が取れるため、メッセージや返信に気を取られ過ぎてしまいスマホに振り回されてしまっている子どももいます。
いじめの要因になる
LINEやSNSを使ったいじめもあります。ネットを介したいじめは分かりづらいため、親もなかなか気付けません。「既読スルー」などという言葉があるように、ちょっとしたコミュニケーションの行き違いがいじめにつながってしまう可能性もあります。
有害サイトへアクセスする恐れがある
ネット上には、子供に有害な情報を与えるWebサイトや、悪意のある第三者がアカウントをもつSNSも存在します。ワンクリック詐欺のように、リスクが見えにくいものもあるので要注意です。子供が危険にさらされる可能性があります。
利用料金が高い
子供にスマホを利用し始めたら、高額な端末代金に加えて月々の通信料の支払いが発生します。
親が知らないうちに子供がスマホのアプリで課金し、高額な料金を請求されるケースもあるので注意が必要です。
子どもに利用ルールを教えていくことはとても大切なことですが、小学生、中学生だとまだまだ知識や経験不足から、親の意図が正しく伝わっていないこともたくさんあります。
スマホを持たせる時はルールを決める
もし子どもにスマホを持たせるのであれば、購入前にしっかり家庭内でルールを決めましょう。
たとえば、スマホを利用できる時間を定めたり、親の許可を得たうえでアプリをダウンロードしたりするルールを決めるのがおすすめです。スマホの利用を制限したり、利用時間を管理したりできるアプリやサービスもあるので、うまく活用してください。
ルールを決める際には親子で一緒に決めることがポイントです。
一方的に決めると子どもは反発しようとします。子どもと一緒に決めることで、ルールは守るために作るもの、自分で決めたルールを守ろうと思えるようにしていけるようにしましょう。
利用ルール例
- SNSなどでは自分や友だちの個人情報や写真をのせない
- スマホは人に貸さない
- 自分の部屋に持ち込まない
- 使用時間を決める
- アプリのインストールは親が行う
- 課金はしない
- 家の外では連絡手段のみに使う(ゲームをしたり動画などはみない)
まとめ
スマホを持たせるかどうかの判断基準のまとめです。
①小学生、中学生のインターネット普及率を考慮する
②子どもたちの学校生活とスマホの関わり事情を把握する
③スマホを持つメリットとデメリットを比較して各家庭の教育方針と照らし合わせる
スマホに関するネガティブな情報を聞くと不安になってしまいますよね。しかし不安がってばかりもいられません。ルール決めやフィルタリングなどをしっかりすることで解決できることもあります。
万が一トラブルの巻き込まれたら、親にすぐに相談できるように普段から子どもは「困ったことがあったら伝えてね」と伝えておくことも大切なことです。
子どもの成長と共に、スマホとの付き合い方を適宜見直しながら、有益に使っていけるようにしていきましょう。